無事に家に帰ってきました爆  笑

帰ってきてみたらこちらは雨で、飛行機は揺れ、

そして涼しいです笑い泣き

 

そして、今日も飛行機が遅れましたが、

その原因は昨日の雷雨で羽田で欠航になった便が多かったらしく、

羽田空港についてびっくりするくらいカウンターに長い列ができていたり、

なんだかダイヤが乱れているのか搭乗の直前に搭乗口が変わったり、

さらには手荷物の数が合わないというトラブルも重なって離陸が遅れました笑い泣き

CAさんたち、何度も謝っていましたが、こればかりはしょうがないと思いますキョロキョロ

 

ということで、ちょっと週末お勉強したことの中で、

面白かったことについてまとめておこうと思います。

長文になりますお願い

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫あたま

 

今回のお勉強会、基本的には病気の勉強会だったのですが、

その病気が慢性疾患だったので、心理学をご専門とする先生の講演がメインでした。

そのテーマが、医療行動経済学というもので、

内容は、「なぜ主治医と患者がすれ違うのか」ということとその解決方法でした。

 

どういうことかを文字であらわすのは難しいのですが、

主治医と患者とでは同じ話をしていても見ている世界が違います。

なので、主治医が「この人にはこれがよい」と思って治療を勧めても、

患者さんは「やりたくない」あるいは「先延ばしにしたい」ということがあります。

慢性疾患でわかりやすいのは新しい薬を追加するときや、

お薬の変更の時をイメージしてもらえればよいのですが…。

 

この場面、主治医としては、

「患者さんの体調を今より良くするためによい方法があるから、

 それを勧めて、よりよい治療を受けてもらおう」

という気持ちで治療をお勧めします。

 

ちなみに体調をよくするというのは必ずしも現在のこととは限らず、

将来の体調の悪化を防ぐ、あるいは生活の質を維持する、ということも含みます。

これは、糖尿病で今は症状がありませんが、

腎臓病や網膜症などの合併症を防ぐためにお薬を始めましょ、というのと同じ状況です。

糖尿病も治療開始の時は症状がないことが多い(はず)なので、

「なんともないのに何で薬を飲まないといけないんだ」となる方がいますショボーン

 

でも、今言ったように、患者サイドからすると今は調子が良い、

あるいは、よいとは言い切れないまでも、一時よりは落ち着いている、というときは、

「新しい治療にして、病気が悪くなったらどうしよう」とか、

「副作用のせいで、今より体調が悪くなったらどうしよう」とか、

負のイメージしかわかないから、治療を変えたくない、となることがあります。

すると、その治療は受けたくない、となるわけですねキョロキョロ

 

で、なぜこのようなすれ違いが起きるのか、というと…。

〇医師から見える世界

医師からすると、そのお薬の治療効果のことは知っていて、

これから先、治療を変えることで病気がどうなるか予測することができます。

(絶対そうなるとは限らないことも踏まえてはいますが…)

すると、「治療を変えた方がよい世界が広がる可能性が高い」とわかります。

あるいは、「今の治療の先には行き止まりしかない」とわかります。

〇患者さんから見える世界

それに対して、患者の立場からすると、

患者さんには基本的には医師のような医学の知識はありませんので、

お薬の治療効果などなどを説明されても、具体的に想像することができません。

そのため、森の中にいるような感じで、

治療を変えた先、どのような道があるのかが見えないことになります。

すると、「治療を変えた先に崖があるかもしれない」となり、

「今の道(治療)をそのまま進む方が安全」と考えて治療を変更しないとなります。

患者さんにとっては治療を変える方が険しい道に見える、ということですね。

講演会では山の森の中を歩くことが例に挙げられていたので、

私もこんな感じの表現になりました。

 

これ、私は双方の立場が分かります笑い泣き

特に喘息については、これまで生物学的製剤を何回か変えてきていますが、

特にデュピクセントやヌーカラは多少効いていると当時は思っていたので、

「せっかくちょっとはよくなったのに、変えて元通りになったらどうしよう」

と、変えることを勧められるたびに思っていましたてへぺろ

でも、主治医の視点からすると、

「変えた方が今よりコントロールがよくなる可能性が高い」と思っていたわけですね。

 

じゃあ、このすれ違いを少なくするにはどうしたらよいかというと…。

まぁ、もともとの病気や治療内容によってもアプローチの仕方は変わるのですが、

医療者側の視点でいうと、

患者さんに「将来どうなっていたいか」を想像してもらうのがよいそうです。

例えば、すごーくざっくりいうと、今じゃなくて将来の話として、

「少しでも今より体調をよくしたいなら、お薬を変えた方が確率が上がる」とか、

「今より動けるようになりたいのなら、今の治療のままではうまくいかないかも」とか、

「治療を変えることで、今できないことができるかもしれないよ」とか、

そんな感じのアプローチがよいそうです。

…なんか、私の表現がイマイチすぎて伝わらない気がしてきました…泣

 

特に喘息に関していえば、生物学的製剤を使い始めると医療費の負担がぐっと増えるので、

言い方は悪いですが、「将来のための投資をするかどうか」とも受け取れちゃいますよね…。

あとは、その医療費の負担をどう考えるかも人それぞれなので、

この治療の見通しだけでは決めれないところも難しいです…ショボーン

 

そもそもなぜこんな問題が起きたのかというと、

昔と違い、患者さんにきちんと治療を選択してもらうように、という流れがあり、

医療者の立場としては患者さんに選択するのに必要な情報(効果、副作用など)を伝えますが、

医療知識のない患者さんの立場からすると、

内容が難しすぎて、すべて理解できるわけではないので、

そこから選択しろなんて、難易度が高すぎるミッションだと思います笑い泣き

私ですら専門外のお薬には戸惑いますから…。

ちなみにテゼスパイアに変えるときは、

感染症に弱くならないのかとか、どういう人に効きやすいのかとか、

主治医にいろいろ聞いたような気がしますてへぺろ

でも、それが聞きづらいこともままありますよね…。

 

それと、これまたすごく悪い言い方かもしれませんが、

がんとかと違って、慢性疾患はすぐに命に関わるとは限りませんので、

それがまた選択を難しくさせているとも思います。

「これやらないと命が危ないよ」と言われたらやる治療も、

「命に関わるわけではないけど、これをやった方がいいよ」だったら、

やるかやらないか、迷うのは当然だと思います。

 

なので、完全に患者さんに選択させるというよりは、

これ、これ、これの治療の中で医師としてはこれがおすすめです、

という風に、「提案」のような形がよいということも言っていましたキョロキョロ

ちなみに、この「おすすめ」はチーム医療で決めるのが原則です。

主治医一人だと、どうしても考え方に偏りが出ちゃいますから…。

…これについては、ひっそり私は今までずっとそうしていたような気がしますてへぺろ

 

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…なんだか、まとまっているような、まとまっていないような感じですいません…。

でも、このような視点でお話を聞くのは初めてだったので、

すごく刺激になりましたし、勉強になりましたニコニコ

ということで、すごーくつたないですが、覚書でしたてへぺろ