はじめに申し上げておきます。私はFTが苦手な選手が嫌いです。「僕ですら現役の時は決めてたぞ」と、「あんたらプロだろ」と、「なにやってだ、練習しろや」と。
でも、試合を見たり、解説者の話なんかを聴いたりしていると、そう簡単な話ではないようですね。

たとえばドワイト・ハワード。ハックの餌食の代表選手ですが、練習では結構入るようです。レイカーズ時代、twitterかなんかでチームのホワイトボードの写真が投稿された際にメンバーのFT順位表みたいなのが写りこんでいました。
Nash 987/1000
Kobe 901/1000
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こんなかんじ。
で、ハワードは確か8割前後は入っていたのです(写真の件はあくまで私の記憶ですので特に数字は正確なものではありませんが…)。

もう一人、デアンドレ・ジョーダン。彼は試合前、シューティングの時間になるとひたすらFTを練習しています。健気なくらい。そして結構入っている。
ハックの餌食になる選手は、練習していないわけでも、はなからFTについてはあきらめているわけでもないみたい。


FTというのはバスケットのなかで、唯一時間が流れない中で打つシュート。コート内の人間はもちろん、ベンチ、そして何万人もの観客の目のほぼすべてがシューターに向かいます。
想像すると、かなーりおっかない状況ですよね。そんななか、「やーい、お前FT下手なんだろー」ってファウルされてシュートを打つことになったら、いくら練習していたとしても、その力を発揮することは難しいでしょう。
そう思って見ると、ハックされる選手はFTを打つときどことなく悲しげな表情を浮かべているように思えます(特にデアンドレ・ジョーダン)。本来FTはファウルに対して与えられるボーナスのはずなのに...。

近頃、ハック戦術が度を過ぎて、試合自体に魅力のない時間帯が生まれているという声があるようです。私もそう思う時もあります。普通に考えて、男が男に抱きついて、抱きつかれた男は悲しい顔をしながらFTを外し、今度はまたやられた方が違う男に抱きつき返す。そんなもの見てて何が楽しいでしょう。

ハック禁止にしましょうか。それもおかしな話です。そもそも、わざとファウルされてFTを入れることができない選手が悪い、と私は思うからです。コービーやジョーダンの言葉を借りれば、「下手な選手に合わせるなんてちゃんちゃらおかしな話」なのです。

FTが入らない理由も分かる。だからと言ってハック禁止もおかしい。ディフェンスのことなどを考えると、ハックされる選手をベンチに下げるのも難しい。結果、勝つための最善策としてハックを多用し、退屈なゲームになってしまう。このあたりが、今のハック戦術をめぐる状況ではないでしょうか。

この状況にうまいこと対処する、いわば“ハック対策”のようなものはないのだろうか。考えました。結構長いこと考えました。そして思いつきました。


ハックされる選手は、コートの中に入らなければいい


インバウンズのプレーでスローインをして、そのままコートに入らず、ラインの外にいればいい。そうすればオフェンスの時間にハックされることもないですし、ベンチに下がらずに済むのでディフェンスではコートに立って存在感を示すことができます。

皆さんはハック戦術について、どう思いますか?



TImo