伊那市陸上競技場にて、春の高校伊那駅伝
の年表を見つけましたが、今から40年前の
1986年の記述に、
「前回までソロバンだった記録の集計
作業がパソコンに」
という一文を見つけました。
ソロバンで記録集計・・・、私も実際には
見聞きしたことがありませんが、極めて熟練
の職員さんへの属人性の高い方法だったこと
だけは想像できます。
なお、AIによる説明は下記です。
(ここから)
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昔の陸上競技(特に1980年代までの高校駅伝
や地方大会)では、ソロバン(そろばん)を
使った記録集計がかなり一般的でした。
特に参加チームが多く、選手が数十〜数百人
に及ぶ駅伝大会では、ゴール後のタイム集計が
非常に大変で、熟練のそろばん使いが活躍して
いた時代です。
ソロバン集計の主な流れ(当時の実務的なやり方)
各中継所・ゴールでのタイム取得
ストップウォッチ(機械式)で各選手の
通過/ゴールタイムを記録。
紙の記録表(ランナーシートや中継所シート)
に「ゼッケン番号・通過時刻(分:秒.1/10秒単位)」
を手書きで記入。
タイムの持ち帰り・集計場所へ
中継所ごとに記録係がバイクや自転車・徒歩で
本部(ゴール地点の集計テントや体育館)に
記録用紙を急いで運ぶ。
駅伝では特に「タスキリレー」の区間タイム
計算が必要なので、急ぎで本部に届ける。
そろばんによる計算作業(ここが本題)
区間タイム計算:
区間ゴール時刻 - 前区間ゴール時刻(またはスタート時刻)
→ 引き算をそろばんで高速処理。
チーム総合タイム:全区間の区間タイムを足し
合わせる(足し算)。
例:5区間駅伝なら5つの区間タイムを連続で足す。
多くのチームが同時に入ってくるため、複数人
のそろばん使いが並んで作業。
一人が区間タイムを計算 → 次の人が総合タイ
ムを累積加算。
またはチームごとに担当を分けて並行処理。
順位決定と掲示
総合タイム順に並べ替えて順位を決める
(ここはそろばんではなく手作業や表計算)。
手書きで順位表を作成し、会場内の掲示板に
貼り出す(アナウンス係がマイクで読み上げも)。
特徴・難易度
1/10秒単位の計算をミスなく高速でこなす
必要があったため、珠算競技の上位レベル
(段位保持者や大会入賞者)が記録集計の
主力でした。
参加チームが40〜50チーム以上になると、
数百件の足し算・引き算が発生。ミスが1つ
あるだけで順位が全部狂うため、非常に緊張感
のある作業でした。
1980年代後半〜1990年代にかけて電卓が徐々
に導入され始め、1990年代後半〜2000年代
初頭にパソコン+専用ソフトへほぼ完全に移行
した歴史があります。
まとめ
当時の高校駅伝(特に地方大会や春の高校伊那
駅伝のような歴史ある大会)では、ソロバンは
単なる計算道具ではなく「記録の正確性と速報
性を支える最重要ツール」でした。熟練者が
複数人並んで珠を弾く光景は、今見るとかなり
レトロで貴重な光景ですね。現代の電子計測
(光センサー+ICチップ+リアルタイム集計
システム)と比べると信じられないアナログさ
ですが、それが1980年代までの陸上競技記録
のリアルな現場だったということです。
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(ここまで)
私たちの仕事が昔はそういう方法でおこなわ
れていたんだという歴史を改めて知る機会と
なりました。
