計測チップとGPS端末IBUKIのハイブリッド導入 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

先日の中央アルプススカイラインジャパン
では90kmの部のみ、弊社の計測チップの
ほかに、GPS端末のIBUKIが導入されて
(写真)、選手は計測チップとIBUKIの
2つのデバイスを身に付けました。
なお、計測チップはゼッケンの裏に装着され
いて、IBUKIはザックの肩紐に装着します。
 
一言でそれぞれの役割を書けば、
 
・計測チップ
特定の箇所の通過タイムと順位を正確に把握。
 
・GPS端末 IBUKI
リアルタイムで現在地を把握。
 
となります。
 
 
IBUKIによりリアルタイムで全選手の現在地
が把握でき、運営にとっても計測にとっても、
別次元の利便性でした。
(実際のIBUKIの画面はこちら
 
 
今回の90kmは初開催なので過去のリザルト
データがなく、計測的に言えば先頭ランナーの
フィニッシュ予想時間や最後尾ランナーのフィ
ニッシュ予想時間も手探りにならざるを得ませ
ん。
ところがIBUKIによって先頭も最後尾も現在地
がわかるので、フィニッシュ予想時間も見通す
ことができました。
 
 
また、ロングレースだとリタイア情報の収集
が人数管理上の生命線になります(計測工房
ではロングレースにおいてタイム計測だけで
なく人数管理もおこないます)。しかし情報
には漏れがつきもので、大会本部から当該選手
本人の携帯電話に電話をかけてもらって状況
を確認するといったことが日常茶飯事ですが、
今回はIBUKIにより全選手の現在地がわか
ことから、そういった情報の漏れもなく非常
にスムーズに人数管理を終えました。
 
 
計測チップとIBUKIのハイブリッド導入は計測
工房にとっても初めてでしたが、あるとないと
では別次元の利便性でした。
新しい方向性を感じることができました。