理由 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

山に登るようになって2年(実はまだ2年)、

山を走るようになって1年(実はまだ1年)、

これまで山に入った時はほとんど単独かつ、

私の行動時間の都合上、山の中では他の人

にあまり会わないことが多い。

 

一人で山に入って、山頂なり目的地なりを

目指して歩いたり走ったりして、ふと立ち止ま

って周りを見回した時。

周囲に人工物がない(見えない)場所で、

もちろん他に誰もいない時、

(看板なり標識なり小さくても人工物があると

そうは感じない)

 

今、ここには自分以外、誰もいない」という

状況に気付くことがある。

その時に感じる、得も言われぬ寂寥感と

いうか恐怖感というか、これは言葉にする

ことが難しい感覚のように思えるのだけど、

日常生活の中ではこの感覚を持つことは

あり得ない。

人間社会から完全に切り離された状況に

一人で置かれた感覚。

(蛇足ながら、その状況はかなりの確率で

携帯電話の電波の圏外であり、それがまた

この感情を際立たせる)

 

そして、「地球(自然)は、人間の都合とは

関係なく、悠然とそこに在る」ことを否応なく

思い知る。

日々の人間生活での感情・雑念をこの瞬間

は忘れることができる。

一種のリセット、リフレッシュ、浄化・・・?

 

この感覚は一人で山に行って、携帯の電波も

届かず、周囲に人工物が見えない環境でし

か味わえない。

 

(他方で、この環境で我が身に不慮の事故でも

あると、人間として迷惑をかけてしまうので、

無事下山の心構えは忘れない)

 

私が山へ行く理由の1つ。