第71回富士登山競走 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

昨日は山梨県富士吉田市にて開催された

第71回富士登山競走 を見学しました。

 

 

富士登山競走は、富士吉田市役所をスタート、

富士山頂をフィニッシュとする日本屈指の

山岳レースで、今年で71回という長い伝統

を誇ります。山頂コースのレースの距離は

21kmながら、標高差は3000mです。

五合目をフィニッシュとする五合目コースと

あわせ4,000人が挑みます。

 

また、日本スカイランニング協会が公認する

スカイランナー・ジャパン・シリーズ の中の

スカイクラシック第3戦でもあります。

 

 

山頂コースのスタート前。富士吉田市役所。

 

 

午前7時に山頂コースがスタート!

 

 

スタートは市街地(ロード)であり、その迫力

の光景は山岳レースというよりもマラソン大会

のよう。

 

 

霊峰・富士山へ向かいます。

 

 

レース後半の様子。

この光景がまさに富士登山競走。

(プライベートで観戦の計測工房スタッフ

K氏撮影)

 

 

そして栄光の山頂フィニッシュ地点。

(プライベートで観戦の計測工房スタッフ

K氏撮影)

 

 

ごったがえす山頂フィニッシュ地点。

(プライベートで観戦の計測工房スタッフ

K氏撮影)

 

 

山頂コース男子の優勝はナンバー1番、

五郎谷俊選手(コモディイイダ)。

昨年に続く2連覇で、今年の優勝タイムは

2時間39分28秒でした。

その右隣のナンバー4番の高瀬裕行選手

が第3位。

 

 

山頂コース男子の第2位はナンバー14番

牛田美樹選手でした。

 

 

山頂コースの女子優勝はナンバー3001の

吉住友里選手で、こちらも昨年に続いて

2連覇達成。今年の優勝タイムは3時間

11分34秒でした。

その左隣のナンバー3002の小川ミーナ選手

が第2位、右隣のナンバー3003の荻原真紀

選手が第3位でした。

 

 

表彰式の風景です。山頂コース男子。

優勝の五郎谷俊選手は、東洋大学時代

に箱根駅伝第5区の山登り区間で名を馳せ、

現在は実業団コモディイイダ所属の陸上選手

ですが、スカイランニングの大会でも活躍を

しています。

 

 

山頂コース女子の表彰式。

優勝の吉住友里選手は、スカイランニングで

世界トップレベルの実力を誇る日本最高峰の

スカイランナーです。

今年の男女4部門の優勝者の中では唯一の

純粋なスカイランナーと言えます。

 

 

こちらは五合目コース男子の表彰式。

優勝は山田雄喜選手(コモディイイダ)。

優勝タイムは1時間18分38秒でした。

山頂コース男子優勝の五郎谷選手と

同じチームの陸上実業団ランナーです。

 

 

五合目コース女子表彰式。

優勝は吉田香織選手で1時間32分38秒。

吉田選手はフルマラソン2時間28分の記録

をもつマラソンランナーです。

 

 

 

富士登山競走の計測は私の古巣の会社が

担当しています。私も古巣時代は計3回従事

したことがあり、うち2回は山頂で計測をしま

した。山頂に行った2回のうち、2000年に開催

された第53回大会では悪天候のため山頂

コースが途中五合目で打ち切りになるという

エピソードがあり、そのエピソードはこちらの

コラムにまとめてあります(→こちら)。

 

 

今回、私は十数年ぶりに富士登山競走に来ま

した。十数年経っても、富士登山競走の本質は

変わることなく富士登山競走であり、その歴史

は71回まで重ねています。

変わったのは、十数年前にはまだ日本には

スカイランニングという言葉も定義も広がって

いなかったのですが、現在は先述したように

日本スカイランニング協会公認のシリーズ戦

の1戦になっており、伝統の山岳レースと現代

のスカイランニングが融合した大会になって

いるという点です。

 

それにしても、通常のスカイランニングの大会

であれば、山岳を専門とするスカイランナー達

が競いますが、この富士登山競走は今年の4つ

の部門の優勝者の4人中3人が陸上選手だった

ことに象徴されるようにスカイランナーも陸上

選手も一緒に競います。71年前から、「誰が

富士山のてっぺんまで一番速く登れるか」と

いう単純明快なレースを続けてきたわけです。

日本の最高峰の霊峰・富士山に挑むこのオン

リーワンにして代替不能な山岳レースは今も

昔も万人をひきつけてやまないのです。