駅伝は日本発祥のスポーツですが、今年
2017年は駅伝誕生100周年でもあります。
世界初の駅伝大会は今から100年前の
1917年に読売新聞社が主催し、京都から
東京まで、23区間508kmを繋いで開催
されました。最初からいきなりスケール
が大きかったことにも驚きます。
爾来100年。
箱根駅伝や実業団駅伝のようにトップ
アスリートの駅伝は観るスポーツとして、
そして全国津々浦々の市町村では、
「●●市駅伝大会」とか「●●町駅伝
大会」が開催され、参加するスポーツと
して、
さらには企業の社内駅伝とか、学校の
校内駅伝とか、駅伝は完全に日本文化
として定着しています。
おそらく、「タスキを繋ぐ」という行為が、
日本人の琴線に触れる「絆」の象徴で
あって、個人競技とは違ったチームプレー
であることも駅伝の重要な要素です。
私、機会があれば日本文化としての駅伝
を研究したいという密かな願望があります。
計測工房は駅伝を得意分野とし、年間に
約50大会の駅伝を計測していますが、
駅伝には完全に統一された公式ルール
があるわけではなく、各大会ごとにミクロ
なローカルルールで運営されています。
それぞれのミクロなローカルルールに
いかにフィットさせて計測するかが腕の
見せ所であり、実に面白いところです。
駅伝の計測で難しいポイントは、
①メンバー変更処理。
②繰り上げスタート。
③途中棄権したチームの扱い。
(途中棄権してもチームの意思さえ
あれば次の走者から引き続きレース
続行できる場合がほとんど。ただし、
以後の区間はオープン扱いでレース
継続の場合と、チームとしては記録なし
だが以後の区間も個人記録は有効の
場合など、対応はまちまち)
の3点でしょうか。
繰り上げスタートも、競技役員の裁量で
ざっくりしていたりしますので、実に人間味
のある競技だと思います。そこが難しくて
楽しい計測です。