第9回信州なかがわハーフマラソン | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

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本日は、長野県上伊那郡中川村
にて開催されました 第9回信州
なかがわハーフマラソン のタイム
計測を計測工房でを担当させて
いただき、緒方が計測ディレクタ
ーを務めさせていただきました。
私・藤井はサポート役として従事
しました。


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奥に見える残雪の中央アルプ
ス。手前を流れるのは天竜川。
「日本で最も美しい村連合」に
加盟している中川村です。

今大会の参加人数は3,500人。
参加人数そのものは、凡庸な
中規模大会です。
しかしアクセスが良いとはいえ
ない人口5,000人の村での
3,500人の参加人数はすごい
ことです。
ちなみに、第1回大会は800人
の参加でした。毎年参加人数
が増えて、今や定員一杯の
3,500人まで来ました。

当然これだけ支持される大会
であるには理由があります。


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村に入ると、あらこちで大会の
のぼりがマラソン大会ムードを
醸し出しています。


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5月5日こどもの日の開催なの
で、鯉のぼりもディスプレイ
されています。


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選手受付は当日の混雑を緩和
するために、大会前日も受付を
実施。選手に優しい配慮の1つ。


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受付の後にはハズレなしの抽選
会にそのまま参加。村の特産品
が必ず当たります。
この時点で参加者の皆さんには
かなりうれしい始まりです。

最近の市民マラソン界は、ゼッ
ケンを事前に参加者に送付して、
当日の選手受付をなくす方式が
目立ってきています。
それは参加者側にとっては当日
の朝に行列に並んで受付をしな
くてもよいメリットと、主催者側に
とっては受付の人員配置が不要
になるメリットがあるわけですが、
このナカハマでは、選手受付を
前日や大会当日の朝、来場して
くださった皆さんに、来て下さった
ことに対する感謝の気持ちを直接
伝える貴重な時間
」と位置付け、
受付を大切にしています。
(大会スタッフブログより抜粋)
ですからゼッケンの事前発送を
せずに、この選手受付の時間
をあえて重要視しています。


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遠来者賞、健脚賞、ちびっこ賞の
特別賞もあり、該当者の名前が
掲示されています。


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大会オフィシャルグッズ販売所
では、毎年異なるデザインで
完売必至のTシャツや、大会
オリジナルパッケージのジャム
やジュースも販売されています。


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会場には大会ポスターも掲示
されています。今大会のロゴ、
パンフレット、ポスターに始まり、
参加賞のバスタオル、そして販売
されたグッズ各種のデザインは
全て一流のデザイン会社である
TYPEFACE さんによるもの。
ハイクオリティのデザイン群も
ナカハマ自慢の1つ。


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今大会で配布されるゼッケンは
1人2枚ですが、そのうち片方の
ゼッケンには写真のように「お住
まいの地名」が書いてあり、応援
する側も「●●県からわざわざ
来てくれてありがとう」という応援
ができますし、参加者同士も同郷
のランナーを見つけて交流する
きっかけになる名物です。


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また、第1回大会から毎年連続
出場しているランナーだけは
特別なゴールドゼッケンに
なっているのもプレミアムです。


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スタート地点です。


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ハーフマラソンの部スタート!


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コースは伊那の谷特有のアップ
ダウンばかりのタフなコースで
記録を狙えるコースではなく、
それは大会側からも明言されて
いますが、この大会は記録だけ
を目指して参加するものでは
ありません。

ちなみにコース上には、多くのエ
イドステーションが設けられてい
ますが、中には村人の方の私設
のエイドステーションもあります。
またハーフマラソンの終盤には
アイス「ガリガリ君」エイドもあり
名物です。

なお私設エイド秘話ですが、
自宅の前を、見たことのないよ
うな数のランナーが走り抜ける
のを目の当たりにして、こりゃ
一大事とばかりに玄関を飛び
出して、なにか食べるものを出し
てあげねば、と様々なもてなし
を始めてくださった村の方々が、
私設エイドとして自然発生的に
誕生
」したそうです。
(大会スタッフブログより抜粋)


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コース沿道では村人の方が温
かい声援を送ってくださり、大会
プログラムを見ながら、ゼッケン
番号で参加者の名前を調べて、
名前を呼んで応援してくれると
いうありがたい応援です。


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フィニッシュ地点です。
地面にはタイム計測用アンテナ
マット
が設置してあります。なお、
今大会では選手の皆さんのゼッ
ケンに装着されたICチップ
にて
タイム計測をおこないました。


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フィニッシュ前の直線は、これ
また名物のレッドカーペットの上
を走ります。


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ちなみにハーフマラソンで優勝
したのは、地元中川村出身で、
山梨学院大学時代は箱根駅伝
も走った桃澤大祐選手。


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そして、フィニッシュでは優勝者
だけでなく、3,000人全ての完走者
にフィニッシュテープを張ってくれ
ます。ボランティアスタッフの頑張
りも素晴らしいと思います。


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フィニッシュ後にはボランティア
スタッフから大判のバスタオル
をかけてもらえます。


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その後に配布されるのは、特製
おにぎりの詰まった飲食物。


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さらに、その先にはジュースと
フルーツのエイドステーション。
走り終わった後のフルーツは
うれしいでしょう。


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こちらは完走証発行所です。


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フィニッシュした参加者の皆さん
には各自のタイムと順位の印刷
された完走証
が発行されました。


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なお、完走証でもお楽しみがあり、
ラッキー賞として各部門に飛び賞
があります。


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完走証と一緒にアンケート用紙を
配布しているのですが、そのアン
ケート様子の記入コーナーが
あります。大会についての感想を
その場で書いてもらいます。


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アンケートは提出すると粗品が
もらえます。こうした得られた
参加者の生の意見を来年以降
の大会運営の改善に役立てて
います。目に見える仕組化が
できているのが素晴らしく、
他の大会でも参考にして欲しい
手法です。


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表彰式にも工夫があり、次はどの
種目の表彰をするのかのステータ
スを看板に表示しています。


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大会マスコットキャラクターの
「なかはマン」も人気者。


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お花が植えられたプランターの
1つ1つにも「なかはマン」のシール。
こうした小さな部分にも心づくしが
現れていると思います。
神は細部に宿ります。


このように、参加者の皆さんが
村に到着した時から始まり、村を
後にするまで徹頭徹尾、村を挙げ
て参加者の皆さんをおもてなしす
るという気持ちが、そこかしこから
伝わってくる大会です。それが
参加者の皆さんに確実に伝わる
からこそ支持を受けているのです。

もちろん、課題点や問題点もあり
ます。しかしそれらを翌年に改善
して、毎年毎年、改善が積み重ね
ていく。これは簡単なようでいて
毎年実行し続けるのは大変なこと
です。ついつい現状維持をしてし
まうのが人間ですし、マンネリ化
もしがちです。そこをどう打破して
いくか真剣に取り組んでいます。


しかもこのナカハマは、自治体
(行政)が主催している大会では
ありません。村のランニング愛好
家の皆さんに地元の有志が加わ
って実行委員会が構成されてい
ます。つまり純然たる民間大会。
地元の企業や個人の方々から
協賛金を募集し、当日は約300人
ほどの地元ボランティアの皆さん
の協力で運営されています。

大会スタッフブログからは、この
大会の神髄を拾うことができます。
ナカハマが、初期の頃から目指
している「おもてなし」の姿の究極
は、ディズニーランドです。マラ
ソン大会はテーマパークではあ
りませんが、キャストが来場者に
対する姿勢は、見習うところがた
くさんあります。ナカハマを立ち上
げるにあたって、ディズニーランド
のおもてなしの本を読んで勉強
させていただきました

(大会スタッフブログより抜粋)


「おもてなし」とは、ただただ物品
を提供することではないと思いま
す。「感動」というお土産をたくさ
ん持って帰っていただくことだと思
っています

(大会スタッフブログより抜粋)

他大会から学ぶことは非常に
多くありますが、模倣に終わらせ
ず毎年新しい気持ちで、新しい企
画を必ず生み出していくことが
大切だと考えています。 どこまで
続けられるかは分かりませんが、
マラソン大会界を牽引していくこ
とのできるような、そんな存在感
のある大会に育てていけたらいい
なと思っています

(大会スタッフブログより抜粋)

回を重ねるごとに、この大会
は、参加者のみならず、村内の
ボランティアの皆さんや、沿道
の応援の皆さん、さらには協賛
企業や農産物を提供くださる皆
さんなど、関係するすべての皆
さんのイベントであると強く思う
ようになってきました。
「わかちあい」という言葉を新しい
合言葉として掲げることに致しま
した。感動・感謝・達成感。
あらゆる感情をシェアし、スタッフ
とランナーの皆さんの双方向か
ら、「ありがとう」という言葉が自
然に生まれてくるような、そんな
大会への進化を目指します

(大会スタッフブログより抜粋)


ご縁があって計測工房で第1回
大会から関わらせていただいて
いますが、私個人も、すっかり
この大会の当事者意識が身に
付いています。

何事も、順風満帆ばかりでは
ありません。続けることの難しさ
もあります。来年は記念すべき
10回大会。計測工房も知恵を
絞りたいと思います。



This is timing man.
We are professional timing man.
Born this way.
This is an everlasting journey.


今回も一期一会の貴重な仕事の
機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がり
ますように。