昨日(2014年10月12日)は、長野県長野市の飯綱高原にて
秋季いいとき乗馬エンデュランス馬術大会2014 が開催され、
計測工房にてタイム計測を担当させていただき、私・藤井が
計測ディレクターを務めさせていただきました。
ちなみに「いいとき」とは、この地域、「飯綱」「戸隠」「鬼無里」
の頭文字を繋げた言葉です。
会場の飯綱高原乗馬倶楽部は、信越五岳(北信五岳)の1つで
ある飯縄山のお膝元。今回は好天に恵まれ、飯縄山の姿を終始
見ることが出来ました。
フィニッシュ地点です。
タイム計測用のアンテナマットですが、馬が驚いたり怖がったり
しないように、地中に埋めてあります。さらに機材にも迷彩柄の
シートを被せて隠し、馬を驚かせないようにしています。
スタートの様子です。
今大会は80km、60km、40km、20kmのカテゴリーがありました。
80kmは日馬連公認競技です。
飯縄高原のトレイルへ。
この季節、 トレイルは最高のコンディションですね。
フィニッシュへ向かう人馬。
今回、タイム計測用のICチップは選手(ライダー)の方の腕に
装着していただきました。地面のアンテナマットから、チップの
ある高さまでは優に2mぐらいに達するため、アンテナから2m
離れた場所のチップを感知できるかどうかもキーポイントです。
計測テントでオペレーションをおこないました。
エンデュランス馬術競技は、全行程が複数のレグ(区間)に分か
れており、各レグが終了するたびにフィニッシュ地点に戻ってき
ます。80kmの場合、1レグ40km、2レグ20km、3レグ20kmという
計3区間です。
各レグのフィニッシュ後、計測テントでカードを1枚出力し、選手に
手渡します。カードには「そのレグのフィニッシュ時刻と、獣医検査
リミット時刻」が印刷されています。
各レグをフィニッシュすると、定められた時刻までに(最終レグ以外
は20分以内、最終レグのみ30分以内)、獣医検査場にて馬の獣医
検査(インスペクション)を受けなければいけません。
獣医検査場の入口に設けられたテント内では、再びカード発行
システムを稼働させます。こちらのカードには、「VET(獣医検査)
通過時刻と、次レグの出発時刻」を印字します。
なお、フィニッシュを通過した時点から、このVETを通過する時点
までは、すべて競技タイムに含まれます。しかし、フィニッシュ後
すぐに獣医検査を受けることはできません。馬をクールダウンさせ、
心拍数を64以下に落としてからでないと獣医検査にパスしないから
です。
フィニッシュした後、各チームのクルーが馬のお世話をします。
いかに早く馬のコンディションを整えて獣医検査場に連れていくか
を競っているので、クルーの動きはさながらF1のピットイン風景です。
エンデュランス競技の最大の特徴である獣医検査(インスペクション)
では様々な検査項目を獣医師団がチェックし、基準をクリアできて
いない馬は、失権(失格)となり、以後の競技を続行できません。
たとえ既定の距離を走破してフィニッシュしたとしても(今回であれば
80kmを走り切ったとしても)、獣医検査で失権になると完走ではあり
ません。
エンデュランス競技はただ速く馬を走らせればよいのではなく、いか
に馬の健康状態に気遣いながら長時間のレースを継続するか、と
いう競技です。
基準をクリアした馬は40分間の強制休憩時間を経たのち、次のレグの
スタートとなります。この40分間の強制休憩時間は競技タイムから
除外されます。
エンデュランス競技は、「愛馬精神」をすべての基本とし、馬の体調
管理が競技ルールに組み込まれており、馬への思いやりがなければ
競技が成り立たないという点が最大の特徴です。
実に人間的な競技だと思います。
そして、レースの前後、獣医検査や休憩中は選手(ライダー)以外の
クルーが馬の面倒をみます。あたかもF1レースのようです。チーム
競技でもあります。
また、他のスポーツと異なり、騎乗する選手(ライダー)の性別や年齢
によるカテゴリー区分がありません。これも特徴的だと思います。
計測システムもこの競技に特化した専用のシステムで、その運用
ノウハウもこうして回を重ねるごとに深化させていっています。
This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.
今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。