斑尾高原トレイルランニングレース2014 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

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昨日(2014年10月5日)は、斑尾高原トレイルランニングレース2014
長野県飯山市の斑尾高原にて開催されました。計測工房でタイム計測
を担当させていただき、私・藤井が計測ディレクターを務めさせていただき
ました。


全国屈指の人気トレラン大会です。その特徴を、公式サイトから抜粋・・・、

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 ■標高1,000mの高原に延びる総延長50数kmのトレッキングトレイル。
 トレイルランナー石川弘樹氏が惚れ込んだそのトレイルで開催される、

 理想の
トレイルランニングレース。3つの山頂と4つの湖沼、そしてどこ
 までも続く森の中を駆け抜ける… 


■トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュース

 世界各地のメジャーレースにチャレンジし続けるとともに、健全で魅力
 あるトレイル
ランニングの普及に努める日本の第一人者、石川弘樹氏。
 その彼が何度も試走を
繰り返し、森の中を走り抜ける喜びを体中で感じる
 ことのできる夢のようなコース
レイアウト。

私達はこのレースで使用するトレイル沿いにある広大な杉の伐採跡林地
 (約21ha)を
広葉樹の森に再生する取り組みをしています。
 
今回のレースも、参加者数の限定、開催後の検証等さまざまな形で、
 環境への配慮をしながら運営します。


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今年の大会前日にコース上で私が撮影した写真。
思わず走りたくなる極上のトレイルでした。

一般クラス50kmのコースは、3つの山頂(ピーク)を踏破します。
斑尾山(1382m)、袴岳(1135m)、毛無山(1022m)。累積標高差は2570m。



一般クラス50kmは定員400名、ビギナークラス16kmは定員200名ですが、
エントリー開始されると一瞬で定員に達する人気ぶりです。今年は、一般
クラス50kmはエントリー開始後わずか7分で定員に達しました。

斑尾高原トレイルの50kmのレースではコース途中で第1関門、第2関門が
ありますが、このエントリー争奪戦は「第ゼロ関門」と呼ばれるほどの難関
となっています。

なお、今大会ではボランティアスタッフも公募していますが、ボランティア
スタッフとして参加すると翌年の今大会に選手として優先出場する権利が
与えられるため、ボランティアスタッフもすぐに定員に達してしまい、抽選と
なっています
。ボランティアに応募殺到で抽選になる大会というのは他に
聞いたことがありません。



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大会前日には、プロデューサーのトレイルランナーの石川弘樹 さんによる
トレイルランニングクリニックが開催されました。そしてクリニックのあとは、
石川さんによるコースガイダンスもあります。


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大会前日の締めは、スタート地点である斑尾高原スキー場にてウェル
カムパーティ。ここで参加者の皆さん全員の夕食です。
選手、そしてスタッフを合わせると1,000人近い人々が一堂に夕食を取る
光景もすごいです。


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明けて大会当日、同じ場所で今度は朝食の提供があります。
スタート前の、ほどよい緊張感と高揚感に包まれています。


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スタート・フィニッシュ地点です。レストランハイジ前。
地面にはタイム計測用アンテナマットが設置してあります。


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大会スポンサーであるモントレイルさんのトレランシューズ「バハダ」の
限定カラーである”Madarao Yellow(斑尾イエロー) ”は昨年(2013年)に
トレラン業界を席巻した人気シューズでしたが、今年(2014年)も新色の
「シャドウエディション」が登場。プロデューサー石川弘樹さんが斑尾山に
インスパイアされてプロデュースしただけに、この大会での着用率は高く、
この写真はスタート前のスペシャルセッション。
今大会の参加者の皆さんのうち、斑尾イエロー着用者が大集結。


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スタート!
今回の大会では参加者の皆さんのゼッケンに装着されたICチップによって
計測をおこないました。


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タイム計測した箇所はスタート・フィニッシュ以外にコース途中4ヶ所です。
こちらは2Aの菅川。地面にはタイム計測用アンテナマット
(計測工房スタッフI氏撮影)


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2Aの菅川を通過していくトレイルランナーの皆さん。
(計測工房スタッフI氏撮影)


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スタートから2A菅川に向かうコース途中では絶景ポイントが。
野尻湖と、背後には北信五岳(信越五岳)の妙高山と黒姫山。
(写真は以前に私が撮影したもの)


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3A(50kmの第1関門)のレストランバンフ。
地面にはタイム計測用アンテナマット。(計測工房スタッフK氏撮影)


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2Aのレストランバンフを通過していくトレイルランナーの皆さん。
(計測工房スタッフK氏撮影)



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4Aの赤池。地面にはタイム計測用アンテナマット
(計測工房スタッフI氏撮影)


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5Aの希望湖の手前にある第2関門。地面にはタイム計測用
アンテナマット
。(計測工房スタッフS氏撮影)


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第2関門の希望湖を通過していくトレイルランナーの皆さん。
(計測工房スタッフS氏撮影)


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5A希望湖から望む斑尾山。(写真は以前に私が撮影したもの)


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一般クラス50km、今年の男子優勝は堀内祐児選手。
タイムは、大会歴代2位の4時間18分23秒でした。
(大会記録は、今年の信越五岳でもコースレコードを破った山田琢也
選手が保持する4時間14分55秒)


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今回の計測オペレーションをおこなった記録室はレストランハイジ内。
スタート人数、フィニッシュ人数のほかに、途中4ヶ所の計測データを
随時集計し、レースの人数管理、安全管理をおこないました



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一般クラス50km女子表彰式の様子。石川弘樹さんがインタビュアー。


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一般クラス50km男子表彰式の様子。


この大会は数多くのトレラン大会をプロデュースする石川さんにとって、
プロデュースの原点の大会とのこと。


この大会を計測させていただくようになり3年目ですが、「理想のトレイル
ランニング大会」がここにはあるような気がします。
石川さんの理想が、主催の斑尾高原観光協会の皆さんとともに具現化
されていると感じる珠玉の大会です。

仕事柄、他のトレラン大会の主催者さんに、「運営の参考になる大会が
あれば教えてください」と頼まれることがありますが、いつもこの大会を
推奨しています。



最後に、今年の大会プログラムに掲載されていたモントレイルさんの
広告のコピーを引用させていただいてこの記事を締めます。

斑尾特有のフカフカする路面の気持ち良さに走っていて喜びさえ
感じさせてくれるブナやミズナラなどの落葉樹は秋ともなると森全体を
黄色にさせる。・・・このタイミングでこのトレイルを走ると視界に見える
景色と走る心地の良さに同じ時期、他のフィールドは走れなくなる・・・
秋の斑尾トレイルへようこそ。




This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.


今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。