第7回信州なかがわハーフマラソン(通称ナカハマ) のタイム計測
を計測工房で担当させていただき、緒方が計測ディレクターを務め
させていただきましたのでそのレポートです。
大会マスコットキャラクターの「なかはマン」です。(緒方撮影)
今大会の参加者数は約3,400人。その参加人数そのものは他の
大型大会に比べると特筆すべきものではないかも知れません。
しかし、必ずしも交通の便が良いとはいえない人口およそ5,000人
の村での開催ということを考えると約3,400人の参加人数はすごい
ことです。
そして、ここまで支持されるには確固たる理由があるのです。
参加者の皆さんは会場に到着するとまず受付を済ませます。当日
の混雑を緩和するために、大会前日から受付はオープンしています。
受付の後には、ハズレなしの抽選会に参加でき、抽選では村の特産
品(りんごなどの農産物)が必ず当たります。
この時点で参加者の皆さんにはかなりうれしい始まりです。
(岡本撮影)
最近の市民マラソン界の風潮として、特に大規模マラソンになるほど、
ゼッケンを事前に参加者に送付して、当日の選手受付をなくすという
動きが目立ってきています。これは参加者側にとっては当日の朝に
行列に並んで受付をしなくてもよいメリットと、主催者側にとっては
受付のための人員配置や備品配置が不要になるメリットがあるわけ
ですが、このナカハマでは、選手受付のことを
「前日や大会当日の朝、来場してくださった皆さんに、来て下さった
ことに対する感謝の気持ちを直接伝える貴重な時間」ととらえています。
(大会スタッフブログより抜粋)
ですからゼッケンの事前発送は決してせずに、この貴重な選手受付
の時間をあえて重要視しているのです。
その他にも、遠来者賞、高齢者賞、ちびっこ賞の各特別賞もあります。
(岡本撮影)
今大会で配布されるゼッケンは1人2枚です。そのうち、背中に身に
付けるゼッケンには写真のように「お住まいの地名」が書いてあります。
これはナイスアイデアで、応援する側も「●●県からわざわざ来てくれ
てありがとう」という応援ができますし、参加者同士も同郷のランナーを
見つけて励みにしたり、交流するきっかけになります。
また、第1回大会から毎年欠かさず連続出場しているランナーだけは
特別なゴールドゼッケンになっているのも密かなプレミアムです。
今大会はハーフマラソン、5km、3kmのカテゴリーがありますが、
メインはハーフマラソンです。(緒方撮影)
コースは伊那の谷特有のアップダウンばかりのタフなもので、記録を
狙うコースではありません。それは大会側からも明言されています。
ちなみにコース上には、多くのエイドステーションが設けられており、
中には村人の方の私設のエイドステーションもあります。またハーフ
マラソンのコース終盤にはアイス「ガリガリ君」配布所もあり名物に
なっています。
なお私設エイド秘話ですが、「自宅の前を、見たことのないような数の
ランナーが走り抜けるのを目の当たりにして、こりゃ一大事とばかりに
玄関を飛び出して、なにか食べるものを出してあけねば、と様々な
もてなしを始めてくださった村の方々が、私設エイドとして自然発生的
に誕生」したそうです。(大会スタッフブログより抜粋)
コース沿道では村人の方が温かい声援を送ってくださっており、大会
プログラムを見てゼッケン番号からそれぞれの参加者の名前を調べて、
名前で応援してくれるといううれしい応援もあるようです。
フィニッシュ地点です。地面にはタイム計測用のアンテナマットが設置
してあります。今大会では参加者の皆さんのゼッケンに装着されたIC
チップによって計測をおこいいました。(緒方撮影)
フィニッシュ前のラストの直線は赤じゅうたん!
そして、すべての参加者の皆さんにフィニッシュテープを張ってくれます。
フィニッシュ後にはボランティアスタッフから大判のバスタオルをかけて
もらえます。これも毎年大好評のサービスです。
このバスタオルが参加賞の賞品です。(緒方撮影)
その先にはエイドステーション。(岡本撮影)
レースで消耗した参加者にはうれしいエイドステーションです。
(緒方撮影)
こちらは完走証発行所です。(岡本撮影)
フィニッシュした参加者の皆さんには各自のタイムと順位の印刷された
完走証が発行されました。(岡本撮影)
なお、完走証でもお楽しみがあり、ラッキー賞として各部門にとび賞が
あります。
完走証を受け取った後は、任意ですがアンケート記入コーナーがあり
ます。大会についての感想をその場で書いてもらいます。
提出すると粗品がもらえます。こうした得られた参加者の意見を来年
以降の大会運営の改善に役立てています。(岡本撮影)
表彰式の風景です。(緒方撮影)
表彰式にも工夫が。種目毎に、表彰式のステータスを表示
しています。(緒方撮影)
緒方が計測オペレーションをおこなった記録室は2トントラック内。
(緒方撮影)
今大会のロゴ、パンフレット、ポスターに始まり、参加賞のバスタオル、
そして販売されたグッズ各種(ジュース、ジャム、おまんじゅう、Tシャツ)
のデザインは全て一流のデザイン会社であるTYPEFACE さんによる
ものです。
他のマラソン大会とは一線を画すハイクオリティのデザイン群が自慢
です。写真はポスター。
とにかく、村を挙げて参加者の皆さんをおもてなしするという気持ちが、
そこかしこから伝わってくる大会です。それが参加者の皆さんに確実に
伝わるからこそ支持を受けているのです。
もちろん、運営は100%完全ではありません。課題点や問題点も出てき
ます。しかしそれらは翌年には必ず改善されて、毎年毎年、改善が積み
重ねられていきます。これは簡単なようでいて毎年実行し続けるのは
大変なことで、尊敬に値します。
大会スタッフブログには、この大会の神髄が書かれていました。
「ナカハマが、初期の頃から目指している「おもてなし」の姿の究極は、
ディズニーランドです。マラソン大会はテーマパークではありませんが、
キャストが来場者に対する姿勢は、見習うところがたくさんあります。
ナカハマを立ち上げるにあたって、ディズニーランドのおもてなしの本を
読んで勉強させていただきました」(大会スタッフブログより抜粋)
なるほどと感心しました。あのディズニーランドをお手本にするというのは非の打ちどころのないお手本設定だと思います。
「「おもてなし」とは、ただただ物品を提供することではないと思います。
「感動」というお土産をたくさん持って帰っていただくことだと思っています」
(大会スタッフブログより抜粋)
とも書かれています。
今後も、この素敵な中川村の一大イベントが続いていくことを心から願って
います。
This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.
今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。