2013年9月22-23日の2日間に渡り、長野県長野市の飯綱高原にて開催された
第14回日本エンデュランス馬術大会2013 のタイム計測を計測工房にて担当させて
いただき、私・藤井が計測ディレクターを務めさせていただきました。
(同時開催、秋季いいとき乗馬エンデュランス馬術大会2013)
会場は長野県長野市の飯綱高原。北信五岳(信越五岳)の1つ、飯綱山のふもとです。
今大会は日本馬術連盟(日馬連) の主催大会です。
フィニッシュ地点の設営風景です。
タイム計測用のアンテナマットですが、馬が驚いたり怖がったりしないように、
ウッドチップの下に埋めてあります。
完成したフィニッシュ地点の様子。
同じくスタート地点。マットは埋めてあります。
選手権では検量があり、選手と馬装(鞍など)の総重量が最低70kgなければ
失権(失格)となります。
選手権は120kmという距離でおこなわれるためスタートは早朝3時です。
夜明け前(深夜?)のスタート地点の様子。
早朝3時に120kmスタート!
120km以外にも、80km、60km、40km、20kmのカテゴリーがありました。
スタート地点でのオペレーション風景。
そしてフィニッシュ!
今回、タイム計測用のICチップは選手(騎手)の方の腕に装着していただきました。
地面のアンテナマットから、チップのある高さまでは優に2mぐらいに達するため、
アンテナから2m離れた場所のチップを感知できるかどうかもキーポイントです。
計測テントでオペレーションをおこないました。
エンデュランス馬術競技は、全行程が複数のレグ(区間)に分かれていますので、
各レグが終了するたびにフィニッシュ地点に戻ってきます。各レグ終了後、その場で
カードを1枚出力し、選手に手渡します。カードには「そのレグのフィニッシュ時刻と、
獣医検査リミット時刻」が印刷されています。このカード印刷も今回のシステムです。
各レグが終了すると、定められた時刻までに(最終レグ以外は20分以内、最終レグ
のみ30分以内)、獣医検査場にて馬の獣医検査(インスペクション)を受けなければ
いけません。
こちらが獣医検査場。エンデュランス競技においては、絶対的に重要な機能です。
獣医検査場の入口に設けられたテント内で再びカード発行システムを稼働させます。
こちらのカードは「VET(獣医検査)通過時刻と、次レグの出発時刻」を印字します。
なお、フィニッシュを通過した時点から、このVETを通過する時点までは、すべて
競技タイムに含まれます。しかし、フィニッシュ後すぐに獣医検査を受けることは
できません。馬をクールダウンさせて、心拍数を落としてからでないと獣医検査に
パスしないからです。
獣医検査風景。ここで様々な検査項目を獣医師団がチェックし、基準をクリアできて
いない馬は、失権(失格)となり、以後の競技を続行できません。たとえ既定の距離を
走破してフィニッシュしたとしても、獣医検査で失権になると完走にはなりません。
エンデュランス競技はただ速く馬を走らせればよいのではなく、いかに馬の健康状態に
気遣いながら長時間の競技を継続するかがポイントです。
基準をクリアした馬は40分間の強制休憩時間を経たのち、次のレグの競技再開と
なります。この40分間の強制休憩時間は競技タイムから除外されます。
計測システムのキーポイントは、いかに獣医検査という機能をシステムに効率的に
反映させるかがカギでした。
レグの合間の休憩中。
1台で6頭の馬を輸送することができる馬運車がずらっと並ぶ様子は壮観・・・。
エンデュランス競技は、「愛馬精神」をすべての基本とし、馬の体調管理が競技
ルールに組み込まれており、馬への思いやりがなければ競技が成り立たないと
いうところが実に人間的で魅力ですね。
また、レースの前後、獣医検査や休憩中は選手以外のクルー(サポートスタッフ)
が馬の面倒をみます。あたかもF1レースのようです。チームワークも重要です。
また、他のスポーツと異なり、騎乗する選手の性別や年齢を問いません。選手の
性別や年齢による区分はないのです。
This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.
今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。