マラソン中本健太郎選手6位入賞で伝統死守 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

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ロンドンオリンピック、陸上競技の最終種目は男子マラソンです。


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序盤はスローペースで始まりましたが、均衡を破ってレースを動かしたのは
優勝候補の1人でもあったケニアのキプサング選手。10kmから15kmまでの5kmを
一気に14分11秒にペースアップし、レースの主導権を握りました。こういう展開は
いかにもオリンピックだと思います。(ペースメーカーが先導する都市型賞金レース
ではありえない)


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日本勢では中本健太郎選手(安川電機)と藤原新選手(ミキハウス)の2人が第2集団
で追走しました。


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そして終盤に抜け出したのは伏兵だったウガンダのキプロティッチ選手。


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キプロティッチ選手、2時間8分1秒で優勝、ケニア勢2人を抑えた終盤の走りは
見事でした。レース途中でキプサング選手がペースアップし、30kmまでは1km3分
ペースで推移していたので2時間5~6分台は出るかと思いましたが、暑さの影響か
後半のタイムは伸びませんでした。
(今回のロード種目では女子マラソン、男子20km競歩、男子50km競歩、女子20km競歩
で大会新(五輪新)が出ていましたが、唯一男子マラソンだけは新記録ならず)


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日本勢では中本選手が真骨頂。第2集団からグイグイと前を追走。
入賞はほぼ確実な走り。


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中本選手、4位争いが目前に迫るところまで追い上げましたが、最後は6位。
見事な6位入賞でした。


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レース後のインタビューに応じる中本選手。
日本勢の男子マラソン入賞は2004年アテネの油谷選手の5位、諏訪選手の6位
以来8年ぶり。中本選手は日本の伝統を見事に死守しました。

「脱・実業団」のプロランナー藤原新選手への注目が集まる中、結果を残したのは
実業団ランナーの中本選手でした。

藤原新選手は終盤に崩れて45位でした。これだけ世間の耳目を集めた中での惨敗、
おそらくそれで批判を受けたとしても藤原選手は覚悟の上だったことでしょう。
今後も注目していきたいと思います。


2012年ロンドンオリンピックも終了しました。次回2016年はブラジルのリオです。