本日は、11月9日に国立競技場で開催される第26回JBMAマラソン東京大会 の打ち合わせ。
今大会は私が計測ディレクターを務めさせていただきます。なお、今大会にはゲストとして
北京五輪で7位に入賞した競歩の山崎勇喜 選手と、400mハードルの為末大 選手が来場
されるそうです。
さて、本日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 」は大腸内視鏡医・工藤進英さん。
この番組で出てこられる人は各界の一流のプロばかりですが、人の命に直接関わる
職業(具体的には医療従事者の方)の回は、命の重さの分だけ、より引き込まれますね。
こちらの背筋も伸びる思いがします。
最後の問い「プロフェッショナルとは?」に答えて曰く、
「自分の経験と自分の知識とそれから技術と、それを総動員してかつ、その結果に
ついてすべての責任を負える人間、それがやっぱりプロフェッショナルと思います」
至言ですね。さして突飛でない表現の中に、本当の真髄が含まれているように思いました。
本日読了した本です。
小阪裕司 さんの「仕事ごころにスイッチを! 」です。小阪先生の本は何冊も読ませて
いただいていますが、本書は2002年の発刊ですので6年前のものですね。
・人の心には「スイッチが入る」瞬間がある。それが人の根源的な力を発動し、その人の
持っている資源、眠っている才能、姫たる力を発動させ、見違えるほどの人間に変える。
人の心にスイッチが入り、それが集団になったとき、その集団は不可能と思われている
ことをやり遂げる最強にチームになる。
・人間はそう簡単には変わらない。社長が社員と膝を突き合わせて話をして、その場では
わかってくれても、3日経つと社員は忘れている。そこで、一人ひとりと膝を突き合わせて
一人ひとりの意識を高めていくというやり方ではなく、集団全体を高める。集団全体を
高めることで一人ひとりの意識が高まっていくチーム作りをする。
・チーム作りの三大原則。
①「快」と結びつける。
人は快を求めるもの。常に仕事と快を結びつけることが重要。それには報酬が必要で
それはお金ではなく、魂のごちそう。お客さんからの感謝である。人はお金のために
働いているのではない。最大の快は「自分の力で成し遂げたことが誰かのためになり、
そのことに対して与えられたフィードバック」である。つまりねぎらってもらうことである。
②「意味」を与える。
人は意味のないことはやらない。意味があるということが人間の生きる力を発動させる。
お客からの感謝、人からのねぎらいは、それが与えられた瞬間に自分の存在の意味を
感じることができる。
③「演じさせる」
人は演じたとおりの人間になる。人は、期待されたとおりの人間を演じると、そうなって
しまう。ただし、その期待は態度にしなければ決して伝わらない。
・新しい考え方ややり方を導入し、実践していくときには、必ず抵抗と離反が生じる。
抵抗とは変化への恐れ。そして重要な人物の離反。これらは会社が急激に伸び始める
直前に起こる。また、最大の抵抗者はかつての変革者であることが多い。
・事業欲とは、自己中心的なもの。どうしてもこれをやりたいという衝動があって、そのために
事業をやるという欲求。それに共感した人が結集してチームとなる。
・人は他人に対して新しい考え方を100%伝えようと思ったら、同じ事を6回以上言わなければ
ならない。
・助言者として助言を与えるときは、「意味」と「なぜやるか」を与える。決して「答え」を与えて
はいけない。それは相手が考えることをやめてしまうから。
私が計測工房というチームを率いていく上でも、いかのチームメンバーにスイッチを入れて
もらうか、というのは避けて通れない重要なテーマだと思います。
