磐田東高校剣道部、日大ラグビー部・・・、連日学校での「いじめ」のニュースが報じられている。

   報道内容が事実ならこれはもう「いじめ」ではなく、暴行傷害、脅迫、窃盗・・・完全な犯罪である。

   触法行為を犯した加害者はそれなりの罰を受けるのは当然のこと。場合によっては逮捕、身柄の拘束も必要になってくる。

   「いじめ」が緊急拘束を要する極めて深刻な脅威になってることもある。

   学校現場は「いじめは犯罪である」という強い認識をもたなければならないが、「いじめは昔からあった」「いじめられる方にも原因がある」「いじめられるよりいじめる方がまだまし」などと思ってる保護者がけっこういるのも事実で、家庭の教育力だけに頼っていても解決にならない。

   つまり、「いじめ」を学校内で加害者と被害者、保護者の間で全て解決しよう、何とか収めようとする方法は通用しないことも多い。

   「いじめ」が悪質化、巧妙化、長期化、集団化していれば、警察など第三者の関係機関の協力、介入がないと解決できない。

   フランスの学校で授業中に「いじめ」の加害者が逮捕されたってニュースが今朝流れていたけど、このくらいの覚悟、見せしめがないと犯罪とも言える悪質なものはなくならない。フランスでは「いじめ」の加害者に厳罰を課す動きが見られる。

   日本の場合、被害者が不登校になったり、転校したり「いじめ」の環境から脱することが多いけど、これは全く本末転倒なことだと思う。

   本来は加害者が退学、転校、謹慎、自宅待機、出席停止など、学校から排除されるべきである。

   確かに幼少期の弱いものいじめ、いやがらせ、意地悪など、いじめっ子への指導には配慮は必要だけど、悪質で長期間なもの、何度注意指導しても改善しない場合はそれなりの転地療法を加害者に課すべきである。

   命が失われてから周りがどんなに力を注いでも手遅れ、最悪の事態を引き起こす前に周りがやれることをやるしかない。

   親、教員、友人などが「いじめ」の兆候を感じたら、思い過ごしであってもいいので、すぐに行動を起こしてほしい。

   40年以上も前、初任者研修で「いじめについては職をかけてでも指導する覚悟をもってもらいたい」って強く言われたことを覚えている。当時から既に「いじめ」は大きな問題になっていたのだ。

   在職中、多くの「いじめ」に関わる指導はしたけど、力不足で上手くいかなかったこともある。また「いじめ」を学校側がキャッチできずに辛い思いをさせてしまった子どもいるだろう。

   今の「いじめ」は被害者の忍耐力、強さでカバーできるなどというものではなく、人間の命、尊厳を踏みにじるものが多く、本人ではどうすることもできない。

   学校に相談することなく、被害者の親が警察に被害届を出す、親が加害者宅に怒鳴り込む・・・、学校で教員が間に入り、時間をかけ慎重にチンタラ指導するよりも、ストレートで解決への近道なのだろう。

   慎重に双方の様子を見てなどと悠長なことをやってる場合でない「いじめ」がとても多くなってる。



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