「鮎マスターズ34」に上田、谷川両氏による「ボル引き」について対談が載ってたけど、とても興味深いものでした。

   「強制引き釣りともいえるので、オトリがイヤイヤしても無慈悲に引いていく、その先にボル引きがあるんじゃないか。当然イヤイヤしてる時は姿勢が悪いけど、それからさらに引いて姿勢が戻った時というのは、いつでも掛かる状態だ。」(谷川氏)

   「ベタザオの引き釣りのハードなやつがボル引きと考えても間違いじゃないけど、その引き釣りとボル引きの間には何か距離がある。それを突き破った先にはパラダイスがある。」(上田氏)

   ヤタラメッタラぐいぐい引いただけでは、オトリが弱ってしまうだけで、野鮎は掛からないだろう。

   時期や場所、そして引き方やスピードが適切でなければ成立しない釣り方ではないのかな~。

   瀬で釣っていてなかなか掛からない時、以下のような竿操作をするとポンと掛かることがある。

   ①   ヤケクソで、けっこう力を入れて上流部に竿をぐいっと引きオトリを煽る。

   ②   ヤケクソで、石裏のタルミから石の横を強引に引っ張り上げる。

   ③   ヤケクソで、オトリの位置はそのままで竿を反対側に倒し引っ張り上げる。

   ④   ヤケクソで、背バリがついたオトリを思いきり上に煽る。

   まるでルアーを扱うような操作で、ヤケクソでやってるだけ、釣れなくイライラしてる時によくやってしまう。

   とても「ボル引き」とは言えないだろうけど、このような強引な操作もやってみないと「ボル引き」の感覚に近づくことはできないのかも。



   イメージ②、これは未知の領域、「遠くにいる野アユが複数すっとんでくる」、これを体感してみないことにはね~。