パソコン周りがごちゃごちゃしていたので整理整頓し不要な文書などを捨てた。

   本立て代わりに使ってた古びた箱?があったのでもうこれも要らないな~と思い捨てようとしたら、箱の裏にタイトルの文字が墨で書かれていた。

   「昭和弐拾七年九月拾六日  祖父  源三郎  作ル」と。



   宮大工だった自分にとっては曾祖父の「源三郎さん」は昭和37年に83才で亡くなっている。

   自分は3才で葬式のこともうっすらと覚えている。頭に毛糸の帽子を被り庭でよく日向ぼっこしていたという記憶もある。

   亡くなった後は家族からお山にいったと教えられ?「お山じいじ」と呼んでいた。

   「祖父」という記述があるので、73才の時、孫であるオヤジ(21才)のために作った箱だと思われる。

   作製年月日を曾祖父、オヤジのどちらが記入したのか?墨でさらっと書かれてるので「お山じいじ」だと思う。

   「お山じいじ」が作った将棋盤があったことを思い出し、裏を見ると「昭和貮拾三年八月五日作ル」69才で作ったものだった。




   長らく宮大工の棟梁として、神社仏閣、祭り屋台などを手掛けていたようだけど、いつまで現役だったのかはわからない。

   両方とも廃材を使って作ったものだろうけど、釘は1本も使われていない。

   お婿さんでとても温厚で物静かな人柄だったらしい。

   捨てなくてよかった、大切にしないとね~。



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