在職中、両方のバランスが上手くとれていた職場は余裕があり楽しかった。
それに比べ、Top Downばかりで思ったことが言えず抑圧されていた職場は息苦しいだけだった。上層部の目もあり、表面的には仕事が上手く進んでいるようみんな装っていたが、実際は上層部に批判的な者ばかりで組織としてのまとまりはなかった。
こんな職場では健康を害する職員が続出するのは当然の結果だったが、自分を含め大きな声を上げる者はおらず、ひたすらTopの異動を期待するだけだった。
このようなTopの下では二度と働きたくないし、顔も見たくない。こんな体制では組織としての成長は望めないだけでなく、ハラスメントが横行し人間としての尊厳が守られなくなる可能性がある。
Top Downばかりの職場って結局のところ部下を信用信頼してないんじゃないか、コンプライアンスは必要だけど、現場の声がほとんど無視され、Topの言う通りにやってればいいんだという職場には、働き甲斐は存在しないことを実感した。働き甲斐はなかったけど、今後このような職場にはならないよう勇気をもって声を上げようというキッカケにはなった。
逆に部下の声に耳を傾け職場の成長に生かしていったTopもいた。厳しさと優しさの両方を持ち合わせていたTopの元、職員一人一人が余裕をもって生き生きと働いていた。
こんなTopとは現在でもお付き合いさせてもらい、色んな相談に乗ってもらっている。
Topとして覚悟を決め、必要な時にTop Downできる人、部下の声にも耳を傾け、必要なことを吸い上げることのできる人、そんな人間性をもっている方がTopに立ってほしい、今の日本に必要なのでないか。
伊能忠敬の家訓の中に「身の上の人は勿論、身下の人にても教訓異見あらば急度相用堅く守るべし」とある。
職場だけに限らず、人間社会すべてにわたり肝に銘じておきたい。
どんな組織、集団にもリーダーは必要です。でも一人でやれることには限りがあります。ワンマンではなく、サポーターを大切にするのが真のリーダーだと思います。
