縄張り意識が強く追い気のある鮎、縄張りはもっていてもなぜか追い気が弱い鮎、遊び鮎、群れ鮎、じゃれ鮎・・・、この程度の行動の違いは誰も知るところなのでしょうが、鮎師の中でも有名な「たかはし河川生物調査事務所」代表・農学博士の高橋勇夫氏が「3つのナワバリ行動」なるものを雑誌「鮎釣り2020」で報告しています。年間100日ほど川に潜り鮎の生態を研究している方の鋭いレポートです。
3つのパターンとは、
①ディスプレイ型(威嚇)・・・背ビレを立てながら体側面を見せることで、縄張りの侵入者を威嚇し、穏便に排除する。怒っているってことを態度で示すことなのでしょう。
②追尾型…強い攻撃行動はしないものの、侵入者に近づき威圧的に縄張り外に追い出す行動、優しく?追いかけるってことでしょうか。縄張り防衛行動として最も頻繁に目にする。
③一発攻撃型・・・侵入者を見つけた瞬間に全速力で襲いかかる行動、まさに瞬間湯沸かし器ですね。縄張り鮎のイメージに近いけど実際の頻度は高くない。
③のような鮎ばかりだったら誰でも面白いように釣れるのでしょうが、①や②のような鮎、さらにオトナシイ鮎を上手く掛けていかないと釣果を伸ばせないことになります。
自分の釣り場にはどんな感じの鮎が泳いでるのかを瞬時に判断し、釣り方や仕掛けを工夫する、当たり前のことだけどなかなかできません。
釣り場に行くとそういうことをスッカリ忘れてしまうんです。
素焼きした鮎を藁で縛ってみましたが、上手くいきません。5匹でギブアップ、下のようにカッコヨクできません。何かコツがあるんでしょうね。


