「鮎釣り2017」が「砂虫」について取り上げてくれてました。
 昨シーズン、HG浦川がこの「砂虫」の異常大量発生によって大打撃をくらいました。6月の解禁から9月まで大きな出水がなく、川がリセットされることがありませんでした。川底の状態は9月の大水まで変わることなく、最悪でした。
 渇水が続けば石垢が付き過ぎの状態になり、垢腐れで真っ黒になるのが定番ですが、なぜか川底が綺麗に??白かったのです。そして石の表面がザラザラしていました。これが「砂虫」にやられた状態です。
 「砂虫」とはヤマトビゲラ属とコヤマトビゲラ属の幼虫のことのようです。石の表面に付着し、鮎と同じように石垢を食べるため、密度が高い場所では、藻類を食べ尽くしてしまうとのこと。
 「砂虫」の異常発生の原因については、まだよく分かってはいないようですが、ダムがある小中河川で繁殖が多いことから洪水制御により「砂虫」が流されないことが考えられるようです。しかし、今までも超渇水が続いたシーズンはありましたが、「砂虫」の異常発生は見られませんでした。なので、水量だけの問題ではないように思います。「砂虫」を食べるウグイなどの減少、軟弱な鮎が増え、「砂虫」との戦いに敗れているなどの原因も考えられるとのことですが、1種類の生き物が異常繁殖することは、川の生態系が崩れた証であり、釣り人や漁協だけで議論する問題ではないようです。
 昨シーズン、上寒狭川でも「砂虫」の異常繁殖が見られましたが、浦川ほど酷くなかったように思います。「一度、砂虫が繁殖すると、2.3年はその状態が続くかもしれん。」と、地元の方から聞きましたが、そんなことになったら大変です。まずは水量の確保、定期的な出水(自然に委ねるしかありませんが)、「砂虫」に負けないだけの鮎の放流量が必要なのではないかな~。
 鮎が「砂虫」を蹴散らし、「砂虫」を石の下に追いやっている河川もあるようです。本来は石の下にいるのが普通なんじゃないのかな~。そんな河川は「砂虫」に負けないくらいに多くの鮎が泳いでいるんでしょう。

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