「センバツ」延長15回決着つかず再試合が2つ続くとはね~、史上初でしょう。稀勢の里の逆転優勝も凄かったです。感動の多い1日でした。
「巨人の星」アニメ版第36話に「悲運の強打者」というやつがあるんです。マンガにはなくアニメ版に用意された話なんですが、これがけっこう感動的なんです。
星雲高校が夏の甲子園に初出場し、1回戦で愛知県代表、好投手大刀川を擁する三河高校に1-0で勝利した後の話だと思われます。
雨天によりマネージャーが西宮市にある虹ヶ丘高校の体育館を練習場所として借りるのですが、その高校に悲運の強打者、梶(かじ)がいるんです。
キャプテンの梶は自尊心が強く、目と鼻の先にある甲子園に行けないのは、不甲斐ない部員たちのせいだとうぬぼれています。チームが勝つためには自分がホームランを打つしかないと思い込んでいます。自分たちの学校でありながら、野球部は体育館を使わせてもらえません。練習できずに飛雄馬の投球を見ていた梶は、何とか勝負したいと飛雄馬を挑発、挑戦するんです。
台風も近づき、青雲高校野球部は練習を引き上げるのですが、飛雄馬はあえて梶からの勝負を受けます。しかし飛雄馬の投球に梶はかすりもしません。ようやく初めてヒット性の打撃を放つのですが、「これでは誰が俺を(次の塁に)進めてくれるんだ」と気落ちします。ホームランでなくてはダメだとうぬぼれる梶に対して、梶を陰ながら応援する生徒会長と飛雄馬がチームプレーの大切さを教えるのです。
常に梶から見下されさっさと帰ったはずの部員たちが、嵐の中で飛雄馬と対決する梶を心配し、キャプテンの活躍を見ていたんです。それに気づいた梶が涙する。この場面がいいんですよ~。
飛雄馬から「ヒットを放ったキャプテンに対してみんなが喜んでいる、後は任せてくださいという声が何故聞こえないんだ」と言われ、梶は初めてチームワークの大切さを知るんです。
この第36話、メインストーリーから外れた余話だと思いますが、自分にとってはインパクトが強く、ずっと心に残っているんです。
明日の「センバツ」3試合とも好カードですね~。現地で見たいな~。




小谷生徒会長からビンタをくらう梶、飛雄馬からお説教を。


このシーンがいいんですよ~。ヘッポコ部員たちが梶を見守ってるんです。