つり人社「鮎釣り2016」中に「ワンピース中ハリス」なるものの記事があった。下つけ糸なしに、中ハリス(鼻環ハリス)を直接水中糸に結ぶというものだ。
元々上下のつけ糸なるものは存在しなかった。伸びのないメタルラインが登場し、つけ糸をはさむことでクッションになったり、エビになった時のライン損傷を防ぐために使われるようになったのだと思う。
以後、メタル、複合糸とつけ糸はセットになり、ある意味つけ糸は仕掛け作りに必要不可欠なものになった。
「ワンピース中ハリス」のコンセプトはけっして新しいものではなく、昔にもどっただけと考えることもできる。実際、天竜川本流でのナイロン糸を使ったオモリ釣法では、0.6号の水中糸に、0.8号の長い中ハリスを直結していた。また、釣友のMSさんは、20年以上前からメタル糸に長い0.6号の中ハリスを結び、下つけ糸全盛時代でも、つけ糸は使っていなかった。
なので、「ワンピース中ハリス」は温故知新なのだと思う。結び目が1つ減るだけでも強度アップにつながるし、オトリの泳ぎにあまり支障がなければ、中ハリス上の不安が軽減されるはず。
自分も、今シーズンの仕掛け作りの参考にしたいと思います。