いよいよ各漁協が将来のビジョンについて本気で考え、行動しなくてはならない時がやってきたようです。
狩野川に続いて安部藁科川が県内水面漁連から脱退、独自の道を歩き始めるようです。つまりこの2つの漁協は今後の運営について真剣に考え、実行していこうという強い姿勢を示したことになります。当然の行動ではないでしょうか。
ダム、電力会社などの補償金がない漁協では、将来を見据えて組合員全員でアイデアをしぼり、計画、実行していかなければ未来はないのです。現状維持なんてあまいことを言っていられないのです。補償金にあぐらをかいて何を考えているのかわからない漁協に比べ、健全だし真剣さがあります。組合員の意見を聞きまとめ、何とか未来を切り開こうという「やる気」が感じられます。
県を代表するこの2河川の内水連脱退は各漁協への警鐘でもあります。みんなで動かなければダメなのです。行動です。アイデアです。改革です。
HGの浦川、一体いつになったら気づくのでしょうか。動くのでしょうか。「なんとなくやって、ダメになったら漁業権を県に返還すりゃいい」では困ります。
消えるべくして消える団体、組織って共通点があります。
閉鎖的である。一部の人間の意見判断で動いている。ワンマン経営。長老がいつまでも幅をきかせている。若者が少ない。若者の意見が取り上げられない。その場しのぎで将来へのビジョンがない。改革をしようとしない。活気がない。会計が不明瞭である。団体、組織そのものに魅力がない・・・。
「今のままでいいのかな~」と疑問を持つことからすべてが始まります。

(静岡新聞より)