静岡 「原田橋」を通ったことがあればわかると思いますが、今回土砂崩れが発生した西側(浦川側)は切り立った崖でその下の道は狭く蛇行している。自分の車の助手席に乗り初めてここを通る友人達は必ず「なんか怖いとこ通るね~、落石ないの」と言う。
垂直に近い崖の下に橋を渡るために無理して造られた道だということは誰が見てもわかる。崩落した「原田橋」が架かっていた場所が最も河原が狭く、短い橋で両岸をつなげられると考えたのだろう。(建設当時の工法や予算ではこれが最善だったのかもしれませんが)
しかし、橋自体がどんなに頑丈であってもそれを支える両岸の地質・地盤がしっかりしていなくては危険だと思う。
崩落した橋のすぐ下に建設中の新橋を支えるには、今回土砂崩れが起こった西側はあまりにも不安定である。新橋も鋼製のアーチ橋のようだが、橋脚はつくらないのだろうか。橋脚がないのならば相当な強度が両岸にないと耐えられないと思う。西側の法面は硬い岩盤ではないし、ふだんから土砂崩れがいつ発生してもおかしくない斜度だと思う。
事故原因はこれから明らかになると思うが、私見では、新橋建設に伴う西側法面工事により地盤が緩んで土砂崩れが発生したのではないかと考える。
行政が新橋を建設するための地元住民との話し合いでも、橋脚を入れてほしいとか、崖を避けてもっと下流側につくるべきなどの意見が続出したようだが、そのあたりはどうなってしまったのか。
行政は地元住民や長年原田橋を使い見守ってきた人々の意見をもっと聞くべきだと思う。長年そこで暮らしてきた人々の英知を蔑ろにしてはいけない。
今回の事故でお二人の方が亡くなられた事を重く受け止め、その死を無にしてはいけないと思う。


赤部分の法面は絶壁、素人目では非常に不安定に見えるのですが・・・。