元旦に「トビの餌付け」を見た。もう5回目くらいだろうか。
毎朝8:40の朝食??を求め、何百羽のトビが集まってくる。そして、限られた量の鶏肉の争奪戦が始まる。鶏肉が空中投げられる時間は5分にも満たない。なので、集まったトビの中で餌にありつける強者は1/10以下だろう。ほとんどのトビは餌を口にしないままその日の餌付けは終わる。くたびれ儲けである。
しかし、翌朝期待を胸に、飽きもせずまた集まってくるのだ。毎朝強い者、要領のいい者ばかりが鶏肉を食べてるのかな~なんて想像してしまう。
トビだけでなく、他の鳥も集まってくる。特にカラスが多い。鶏肉を横取りしようと虎視眈々と狙っている。中には餌を投げる人の前でお利口さんに待っているものもいる。とても滑稽なカラスだ。
自然界には「平等」なんて言葉はない。強い者が勝ち生き延びていく。弱い者は生き残れない。
鮎の世界も同じ、弱い者はいつまでたっても成長できない。子鮎のままだ。しかし、トビとは一つ違うことがある。それは、強い者が先に人間の餌食になることが多いのだ。その強さのあまりに人間に釣られてしまう。
強者短命、弱者長命なのかもしれない。でも、真の強者は人間の魔の手(掛けバリ)から何度も逃れ、生き延びるのだろう。




だいぶ古いですが、ヒッコックの映画「鳥」を思い出しました。

餌付けが終われば、トビは引きあげ、また青空が広がります。