ブッタイ
 網ではないが、竹を簀状に編み、一方を合わせた三角形の漁具で、川本流よりもそれに注ぐ支流や農業用水路などで使われることが多かった。
 まだ機械編みの網が普及する前は、すくう漁具といえば、一般にはブッタイが使用されていた。手作りの網を持っているのは一部の人に限られていたが、ブッタイは籠屋や荒物屋で売られていて、入手の容易な漁具であった。
  このすくい用具で、小川の小ブナやタナゴ、川エビなどが面白いほど捕れたし、比較的安価な漁具であったこともあり、当時の大人も子供もブッタイで魚をすくった。
 魚を捕るときには、まず勘を働かせます。魚のいそうな川の草むらにそっと近づき、川の上流に向かって“ブッタイ”を置きます。次に、草むらを足で踏みながら“ブッタイ”に魚を追い込んで捕まえます。
 昭和14年ころには、ウグイ、フナ、ドジョウ、ナマズ、、ウナギなどがたくさんとれ、ナマズが30匹もとれたことがあったそうです。
 
 われわれは(自分だけかも)、これを「ブッター」と呼んでいます。
 小さいころ、目の前の逆川(さかがわ)や支流の神代地川(かんだいぢがわ)でよく使いました。丸いタモを使うよりも効率よく魚が捕れたのです。
 今でも鑑賞用のタナゴやメダカ、どじょう、カマツカなどを捕るのに使っています。
 最近あまり売っているお店がないのですが、これは10年以上前に島田市金谷の「山本屋商店」で買いました。竹籠などを売っている雑貨屋さんです。現在でも販売していると思いますよ。
 これからも大切に使います。                         
 
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これが元祖の「ブッタイ」なのでしょう。すべて竹で作られています。さすがに、これはもうないかな~。

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