「踏んだり蹴ったり」を英語でadd insult to injury と言うようです。悪いことにさらに悪いことが加わってしまうということです。
今シーズンのの静岡県内の河川はまさにこのadd insult to injury ではなかったでしょうか。「鮎がよく釣れた、好調だった」という声は自分の耳には全く届きませんでした。天然遡上激減、放流人工産鮎不調、台風・増水による河川破壊、天候不順などなど、これでは釣れるはずがありません。河川という自然を相手にしているわけなので、人間の思うように事は運ばれません。しかし、人災だと考えなければならない部分はあると思います。県内の河川はまさに負のスパイラルに入ってしまっています。
あれもこれも一度に解決はできないでしょう。優先順位があるはずでが、自分の中では、「天然遡上の回復」です。でもこれが最も難しいのでしょうね。
というか「天然遡上の回復」が全てのスパイラル始まりです。これが安定しない限り、良い放流鮎が確保できないだろうし、河川の整備も進んでいかないのでしょう。言い方を変えれば、河川をしっかり整備し、良い鮎を放流しその子孫が遡上しない限り、「天然遡上の回復」はないのでしょうか。

琵琶湖産鮎の復活はないのでしょうか。やはり「冷水病」が出てしまうのかな~。放流鮎として琵琶湖産を応援したいのですが・・・。