天龍玉三郎さんのお言葉です。
「ぐうたら飲兵衛の玉三郎であるが、仕掛け作りは一切の妥協を許さず、正確無比ミリ単位の誤差狂いもなく作製した。ロッド、ライン、フック(鈎)は全て最先端の製品を使用し、竿、鮎ダモ、引船、生かし缶、ウェア等々全装備は毎年全て最先端の新品を使用した。平成元年より各釣具メーカーのテスターを20年近く務めた玉三郎であるが、今思っても誠に贅沢三昧(ざんまい)の時代であった。現在、釣具メーカーをバックにしたトップテスター達が勝って当然とも言える・・・・。サラリーマン鮎師にとって誠に羨ましい限りであるが、トップテスター達も初めは皆と変わらぬ無名の鮎師であった。その違いとは、人並み外れた情熱と探究心にある。又百戦練磨で優勝経験豊富な師に巡り会う事も早道であるが・・・・。「 釣る釣り 」 と 「 勝つ釣り 」 との違いが判って来る。「 釣る釣り 」とは、常に釣果を伸ばす事を目的に鍛錬するが、「 勝つ釣り 」とは、バレ、ケラシ、糸絡み等々、必ず発生するトラブルを如何に少なくするか、いや無くす事を主眼として全てを研究して練磨する。友釣りは循環の釣り、又短時間勝負では微かなトラブルによって、いや一匹の差で負ける事が日常茶飯事である。トラブルの恐ろしさ、一匹の大切さを骨の髄まで知って、初めて「 勝つ釣り 」が出来るのである。「 一鈎入魂 」は鮎師の掟(おきて)、粗雑な仕掛けに天誅(てんちゅう)である。
「勝つ」ための執念がこもった内容です。ろくな準備もせず、何となく大会に参加し、運がよいときだけ勝ち、それ以外はことごとく負けるの繰り返しをしている自分にとっては、衝撃的な言葉です。
真剣勝負をしようと思っている者にとっては、一切の妥協は許されないということなのでしょうか。釣りという道楽であっても、その道を極めることは大変なことなのでしょうね。自分もその道に一歩でも近づきたいのですが・・・。もともとGUUTARAなので・・・。、ありゃー、こんな気持ちではダメですね。
