地元の新聞(静岡新聞)に、第1回地域再生大賞に三島市のNPO法人グランドワーク(GW)が選ばれたという記事があった。19年間、三島市を拠点に水辺の環境再生や緑地の景観保全に取り組んできたことが認められたものだ。地元の源平衛川を含め53ヵ所で、せせらぎや緑がもたらす空間を求めて、人が歩き、集まり、さまざまな交流の和が生まれ、点ではなく、面的な広がりをもった活動が生まれたのである。まさに地域住民の気持ちが集結し、団結行動に移されたのである。
 最初は、小さな力だったかもしれないが、自発的に協力をしようとする住人が増え始め、大きな渦をつくることになったのだろう。
 そこまで住人の気持ちを動かしたのは一体何だったのだろうか。単なるボランティア精神ではない筈だ。それはまさに「郷土愛」ではないだろうか。自分たちの住んでいる所は、自分たちで守る、住みやすくする、きれいにする、そして子ども達のために残す。言われてみれば当たり前のことではあるが、今はそれがなかなかできない。国や県、市町村に期待、要求するのではなく、住人が行動をおこし結束し、地域のために行動する。そして最終的には、行政が動く。住民の19年前の「すぐにできることから手がけよう」という小さな芽が地域再生大賞という形で花開いた(認められた)のではないか。いや、認められようと思って行動した住民など誰一人いなかったのではないか。そこにあったのは、「郷土を守ろう、きれいにしよう」という思いと行動だけ。 
 今、鮎の友釣り師として考えていることが2つある。1つは、地元の掛川市を流れる逆川を鮎が溢れる川にすること。既に鮎の遡上は確認されている。あとは住民の協力と行政の後押しではないか。2つめは、ホームグランド、浜松市佐久間町を流れる往年の名川、30年間愛する大千瀬川(浦川)の復活である。鮎釣りの川としてのポテンシャル(potential 可能性)はとても大きい。昨年末に浦川漁協組合長さんとお話しをさせていただいた。 
 「すぐにできることから手がけよう」を積み重ね、具体的な行動をおこしていきたい。
 
  
        イメージ 1              源平衛川
 
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浦川、河内前
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