
昨春、掛川市の中心部を流れる逆川(さかがわ)に魚道が完成した。場所は葛川地区にある"馬喰橋"(ばくろばし)下流である。ここ数年、逆川での鮎の目撃情報が多くあり、行政が動いたのである。自分も夏から秋にかけ何度か目撃したが、10月に見た群鮎は凄まじかった。場所は金城地区にある山口橋上、時間はPM4:00、100匹以上の鮎(20cm級)が石垢を食んでいたのである。感動し携帯電話のカメラに収めた。
逆川は原野谷川の支流である。原野谷川は太田川の支流である。太田川は海(遠州灘)に注いでいる。したがって天然鮎が遡上する可能性はもともとあった。ところが家庭排水などによる河川汚染により、鮎の存在は聞かれなかった。小学生の頃、逆川でよく川遊びをしたが、当時もハヤ、ウグイはいたが、鮎はいなかった。水質が改善されきれいな水を求めて来たのか、鮎が方向感覚を失い、間違って上がって来たのか。前者であることを祈る。

今年、行政が逆川と倉真川の鮎生息調査を本格的にやるようである。たくさんの鮎が確認されることを期待する。そして住人が河川環境改善を意識し、実行に移せばさらに多くの鮎が遡ってくるようになるだろう。もしかしたら逆川で友釣りができるかもしれない。個人的には今年挑戦してみるつもりだ。何とかして1匹、自分のハリに掛けてみたい。徒歩数分で鮎との遭遇ができれば最高だ。