ものごころついた時からクラシックバレエを習っていて踊るのが大好き。
そんな私のうちでは祖母が大浦みずきさんの大ファンで宝塚の華やかな映像があたりまえのように流れていました。
そして、そのしなやかで美しい踊りに心奪われました。
けれど、宝塚を実際に観に行ったことはありませんでした。
同じく宝塚ファンだった祖父が亡くなり、祖父との思い出の場所を訪れるのが辛いからと祖母が宝塚の劇場へ行くことがなくなったから。
しかし、海外ミュージカルや東宝ミュージカル、劇団新感線や故蜷川幸雄さん演出の演劇やなどたくさんの舞台を観に連れて行ってもらいました。
そんな私が「宝塚を観に行きたい!」と思ったきっかけは、2022年2月にNHKで放送された「はいからさんが通る」でした。
鬼島軍曹役の水美舞斗さんが素晴らしかった。
フィナーレだけでも、映った足元がもう軍曹。
隻眼の役なのではじめて両目を開けた時の輝く瞳の美しさに思いっきり動揺した。
役の心情が伝わる確かな歌、見事な剣さばき、お辞儀まで役そのものでした。
そして、フィナーレの黒燕尾での水美さんのダンスから目が離せなくなりました。
目が吸い寄せられる。
ひとりだけ素早く正確に2回転してピタッとポーズを決めた時の上品で美しい事!
同じ踊りを踊っていてもリズム感が抜群!
水美舞斗さんは音のとらえ方が巧みで、体の使い方も基礎がしっかりしていてみとれるぐらい綺麗
これが宝塚!
幼い頃に映像で観た大浦みずきさんのしなやかで美しいダンスを思い出し、これこそ宝塚のダンスだと感じました。