どこまでも続く淡いベージュ色、風に舞う光の粒、蜃気楼。

 

 

 

砂丘。

 

 

 

夏の家族旅行で訪れた鳥取砂丘。

 

弟たちは競争しながら駆け上がっていく。

 

 

足が沈む。

 

埋もれた足を力を込めて抜き、踏み出す。

 

またうずもれる。

 

体力が奪われる、一歩一歩進むごとに。

 

 

弟たちが頂上で私に向かって叫ぶのが見える。

 

 

突然、目の前が光り輝く、目がくらむ。

 

 

海。

 

 

電車の窓、学校の教室の窓、お父さんの車の窓から、必ず見えた海の記憶は、日常。

 

 

指の間からこぼれ落ちる白砂と、対比するように反射する海の記憶は、ダイアモンド。