自分の置かれる環境により、人には様々な役割、役目が回ってきます。
あなたには、いくつの顔があるでしょうか?
今日は、先生や親、音楽講師、先輩など、
人に何かを教えたり、先導する立場になる時の自分について。
こんにちは
音楽家の心身をガイドする!クラリネット奏者、たにうえまみです。
AT教師養成校での「ティーチング」の授業での学びを紹介します。
現在、私は、
「AT教師として教える時の自分の使い方」を訓練しているのですが、
正直、普通はそんなことは学ぶ機会はないと思います。
音大では、教職課程で教育実習を履修しました。
またヤマハのクラリネット講師になるために、企業の指導者研修も受けました。
しかし、そのどちらも、教える内容や方法が主でした。
(勿論、素行や言葉遣いなど社会人としての常識も習いましたが)
個人で楽器を教えている先生は、自分が教わってきたように、
自己流に改善して、教えていると思います。
私も駆け出し先生の頃は、自分が習ったとおり教えていました。
それしか知らないので、当たり前です。
何十年もかけて、音楽を勉強し、その楽器を習得しているのですから、
人に教えられることは、沢山持っています。
私が考えるのは、その沢山の知識や技術を、いかに生徒さんが望むように、
アレンジしつつ、共に向上していけるように提供できるか、ということ。
指導者として、プロフェッショナルであるために、
ATは素晴らしい基盤となります。
ーー「AT教師として教える時の自分の使い方」
内容や方法、技術を教えること。
それも大切です。
多くの人が求めることだと思います。
しかし、どんな自分で伝えるか、
が最も大切だと思いませんか?
それを教わる時に、
教える側が、どうあるか、
どう振る舞うかで、伝わり方が異なるという経験は、
ありませんか?
きっと皆さん、経験があると思うのですが、
私たちは、何かを教わる時、教えてくれる人を、
見て、真似て、学習します。
親子の動作、しゃべり方、
師弟、門下の音、表現、
が似てしまうのは、必然です。
ということは、教える側の影響力は半端ないということ。
沢山持っている、楽器を演奏するという技術を、
どんな自分で伝えるか、
アレクサンダーの発見を、生徒さんに役立つよう、
どんな自分で伝えるか、
人間性や、自分の動きを意識する
ということを「ティーチング」では学びます。
そのレッスンでの1場面。
ーー強拍を出す時、自分を下げていた!
「生徒さんが吹いてる横で、指揮をして、拍子を伝える」
という場面。
私は3拍子を、振っていました。
1・2・3/強・弱・弱/強・弱・弱
これは、既に学習した動きだったため、
ウイナーワルツではなかったので、
かなり無意識に、振っていたようです。
ATを使っていたのですが、
先生に意識が切れてる箇所を指摘され、気付くことができました。
・リーディングエッジの指先
・強拍の落ちる動きと身体の連動
なんと、なんと。
習慣化された動きは自分では気付きにくいものですが、
これらは、やりたくない動きでした。
・打点は手首で取っていたため、指先に神経が通っていない指揮は、
テンポを出しているはずなのに、明確さに欠け、
・1・2・3の3で頭が前に上にいってるのに、
1拍目を落とすたびに、頭を押し下げる動きを誘発していたのでした。
当然、生徒さんには伝わります。
苦しそうでした。
2回目、指先まで協調作用を意識し、頭が動いて、私全部がついてきて、
指揮をした時は、
「すごく吹きやすかった」
と生徒さんも、美しい演奏をされていました。
強拍を落とすのは、もうすっかり染みついた感覚です。
農耕民族の我々日本人が、西洋音楽をする時に感じる、
本場との違い、違和感の原因でもあると思います。
昔、クラリネットの師匠に、頭でリズムを取っていたら、
「船漕ぐな!」
と注意されましたが、幼少時代からこうやって音楽してきたので、
それをやめることが、なかなか、難しかったのを思い出しました。
最近は減ってると思ってたのですが、
無意識(潜在意識)で行動すると、出てくるということが分かりました。
これは、遺伝子的に難しいのと、禁止することでは、やめれないこと、
意識的にアレクサンダープランを使えば、結果、船を漕ぐ必要がなくなり、
望む演奏ができるということを、再認識できた経験でした。
アレクサンダーを学んでいる今なら分かるのですが、
「船漕ぐな!」
では、やめれないし、演奏は良くならないのです。
先生の皆さん、教える立場の皆さん、
如何ですか?
生徒さんより前に、自分自身が、機能的に、
身体の構造に合った使い方で、拍子やリズムをとっていたら、
そんなお手本を見せていたら、
生徒さんは、押し下げて演奏することを学ばないと思うのです。
生徒さんがそのように演奏するには、理由があって、
勿論、その人個人のバックグラウンド(環境、経験)によるものも大きいですが、
先生である自分自身の心身の使い方も、影響を与えているということ、
肝に銘じながら、指導したいですね。
指導者の皆様も、是非
どんな小さな子どもたちだって、
社会に出れば、自分の役割を意識し、振る舞います。
先生自身が変われば、生徒さんも変わります!!
まみ&たえのワークショップ第2弾!!
”ココロとカラダで音楽レベルアップ講座”(基礎編)
日時: 9/23(秋分の日)
①午前:10:00~12:00
「自分のやりたいことが実現する言葉・行動の選択」
②午後:13:15~15:15
「カラダにもともと備わる仕組みに沿って演奏するために」
場所:スタジオミリカ(大阪メトロ「南森町」徒歩6分)
受付:各講座スタート時間の15分前より
対象:音楽を演奏される方どなたでも
申し込み:メール、木管合宿HPの申し込みフォームより
問い合わせ:woodwind.alexander@gmail.com
※第3弾ワークショップ(応用編)は、12/28に開催します。
「本番」をテーマに、個人レッスンが受け放題!
第2弾の基礎を学んでの応用になるので、
是非、両方、ご参加ください。(リピーター割引有り)
音楽家の心身をガイドするクラリネット奏者/シンキングボディコーチ
【Time Art】 谷上 真実(まみT)
☆身体の動きや思考に特化したレッスンで
もっと楽しく&上手に♪
Mail : tm.cl.concert@gmail.com
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