令和6年能登半島地震を受けて、身の回りの再点検をしてみました。

 

 


以前のブログにも書きましたが、このところの地殻活動の活発化の始まりは、2022年5月のカムチャッカ半島のベズイミアニ山の大噴火が号砲だったんじゃないかと思っています。

火山は地球の小さなニキビのようなものですが、地球の地殻の厚みは卵の薄皮ほどしかなくプニュブニュです。その岩盤にへばりついて生活している人類は細菌並みにサイズが小さいのでちょっとした揺れで大きな影響があります。人類はとても小さく、食パンに生えたカビのような存在なのだということを理解しておくことが大切だと思います。
 

 

 

和歌山県は南海トラフ地震が予定されている地域になります。地球の構造上、地震は一定の間隔で繰り返されます。歴史から南海トラフ地震は100年から150年ほどの周期で繰り返されていますが、そろそろ地震が起きても不思議でないタイミングになっています。

もし私が80歳くらいまで生きれたら、90%くらいの確率で地震を経験するんじゃないかと思います。あくまで確立ですから、今日か明日に地震が発生しても何ら不思議ではありません。能登半島地震を受けてさらに確率は高まっているかもしれません。

1605年 「慶長地震」
 102年後
1707年 「宝永地震」
 147年後
1854年 「安政地震」
  90年後
1944/1946年 「昭和地震」
 100年後
2046年???大地震

もし紀伊半島沖で南海トラフ地震が発生したとすると、私の住んでいる地域では地震による直接的な倒壊の被害よりも、津波による被害が大きいと想定されています。幸い我が家は海から離れているので、直接津波の被害を受ける海抜(想定8m)より高いので地震による直接的な被害は少ないかもしれません。しかし、社会インフラは大きなダメージを受ける可能性があるので備えは必要です。

 


 

まず、水道は紀ノ川の河口から給水している分が大きいので、津波の影響で水道が止まる可能性が高いかもしれません。

2021年10月に紀の川の水道管が崩落した事故では、約6万世帯が1ヶ月半も水のない生活で苦労をされました。水はまさに「命の水」であって、水の有難味は昨年6月の洪水でも実感しました。もしあの時に水が無かったら復旧には相当な時間がかかっていたと思います。

 

 

 


母屋には飲用の井戸が1つと、灌漑用の井戸が1つあるので、電気が無くても水を汲み上げることは可能です。ペットボトルの飲料水とお茶のペットボトルも常時備蓄しているので、しばらくの間なら水はなんとかなると思います。


電気も送電経路で障害が発生すれば遮断されますから停電になる可能性は高いと思います。我が家は火力にプロパンを利用しているので電気が無くても調理はできますが、給湯には電気が必要なのでお湯は使えません。夏場なら給湯がなくても過ごせますが冬場だと厳しいと思います。

石油ファンヒーターも電気がなければ利用できません。昔ながらの石油ストーブが1台あれば安心です。あのミニストーブが活躍するかも知れません。

 

 

 

 

 

それ以外にも電気が無かったらルーター等のネットワーク機器も止まるので通信が遮断される可能性もあります。スマホが動けばフルセグでテレビも見れるので情報収集はできますが、もし電波塔が止まっていればそれまでです。地元のラジオ局は前回の洪水の時に役に立たないことを実感しました。ローカル局は小規模なので情報収集力能力も発信力もないです。

昨年、地元の自治会で発電機を購入して備蓄庫に設置されていますが、問題は燃料です。発電機があっても燃料が無ければただの箱です。実際の災害時に燃料を調達することができるのか?甚だ疑問です。しかもエンジン式の発電機は排気の問題で室内では使えませんし、小さな発電機1台では電灯を灯す程度になるんじゃないかと思います。


同様に、最近流行りの電気自動などは災害時の脆弱性の認識が必要です。そもそも火山列島の災害大国日本で、電気自動という発想は災害意識が低すぎると思います。地震災害時は道路も壊れる可能性が高いので、四輪よりも二輪のほうが有利で、燃費の良いカブ号は搭載力もあるので有効じゃないかと思います。カブ号の燃料は農業用と合わせて備蓄しています。



災害対策と趣味も兼ねてポータブル電源が気になっています。情報通信用に最低限の電源を確保する意味でエンジン式の発電機より災害に強いかもしれません。合わせて100W以上のソーラーパネルがあれば、ある程度は使い続けることができると思います。リン酸鉄リチウムイオン電池式なら、残りの人生を考えると一生モノとして使えるんじゃないか?と思います。是非1台購入しておきたいと思っています。

 

 

 

ソーラーは便利ですが、屋根に設置する大型パネルは、地震等の災害時に破損すると漏電や火災の原因になる場合があるので一長一短があります。東京都のようなソーラーパネルの義務化は災害への備えとして再考が必要じゃないか?と思います。「カーボンハーフ」というようなキャッチコピーだけが踊る見通しの甘さを感じます。



こちらは普段から「陸の孤島」と言われている和歌山県です。
線路脇の竹が1本倒れるだけでJRの電車は止まるし、イノシシや小動物との接触でも大阪との線路は遮断されます。なので電車の遅延や運休は日常茶飯事な状態です。

南海電車は比較的頑張っているようです。

 

 

 

道路も阪和自動車道とあと数本の道だけなので、土砂崩れや路面が壊れると紀伊山脈を越えられなくなり、まさに陸の孤島になります。なので物資が滞ることは十分に考えられます。

 

冷蔵庫の食料は無いものと考えておく必要があると思います。もし使えても数日で無くなりますし、冷凍食品などは電気が止まればそれまでです。災害対策としては冷蔵庫以外にどれだけ備蓄しているかが重要になります。夏場なら畑の野菜は豊富ですが、冬場は大根と白菜とミカンぐらいしかありません。米と塩と醤油があれば何とかなるかもしれませんが、せめて1週間分ぐらいの食料備蓄は必要だと思います。もちろんチョビの食料もね。

春までに残された我が家の備蓄はこれだけです。
生き残れるでしょうか?

 


 

 

年末に、災害時の訓練も兼ねて焼き芋を焼いてみました。燃料は庭木を剪定した小枝で、イモは家庭菜園で採れたものです。まさに自給自足の原始的な生活です。

※字幕をオンにして御覧ください。

 

 

 

 

年末年始の話題でもと思っていましたが、今は気分的にこんなところで精一杯です。

本年も宜しくお願いします。