今回はちょっとお堅い話です。
というか、ほとんどの方には無用な話なのでスルーで結構です。
折角訪問していただいたので、チョビの写真だけでもどうぞ。
お気に入りのソファーの上で鎮座しています。
では、
今実験をしている無尾翼機のグライダーカイトについての中間的な考察です。
基本知識として、無尾翼機と普通の飛行機は何が違うのか?
という説明からです。
無尾翼機は胴体や尾翼のない翼だけの飛行機で、その形から全翼機とも言われています。
特に出っ張りもなく板状のデザインなので、空気抵抗がよく効率が良いとされています。
半面、主翼に対して尾翼がないのでピッチングのモーメント制御が弱く不安定になります。
モーメントとは「力の能率」のことで「物体の重さ×基準点からの距離」で計算できます。
つまり、普通の飛行機は、主翼の風圧中心から水平尾翼の風圧中心までの距離があるので力の効率がよく安定性があります。主翼と胴体と尾翼の関係にはそんな意味があるわけです。
最近、流行りのウィンドサーフィンやSUPのフォイルもこれと同じ原理なので、主翼と胴体と尾翼を持ったデザインになっています。空中翼と水中翼は空気と水の分子密度の差があるので、あんな小さな翼でも人が乗って飛べるわけです。
一方、無尾翼機は主翼の幅(前縁から後縁まで)しかないので距離が短くモーメント制御が不安定になります。なので一般の旅客機では採用されていません。
ステルス機のような特殊な用途でのみ採用されています。
無尾翼機を安定飛行させる鉄則として
・翼に後退角を付ける。
(全体的な翼の幅を稼ぎ、後方は尾翼の役割になる)
・重心は風圧中心より前に設定する。
(迎え角のコンロールをしやすくするため)
風力中心の図、風圧中心は迎え角で前後します。
そもそもグライダーカイトには翼型がないので意味がないかも?
ラジコン機なら可動翼をサーボでコントロールできるので、スロープ系の突っ込み型のグライダーに適しています。空気抵抗も低いのでダイナミックソアリングで超高速飛行も可能です。
ラジコン機なら適当に作っても指コンで誤魔化して飛ばせますが、ラインコントロールは機体と風まかせなので話は難しくなってきます。
前記の通り、無尾翼機はピッチングの変化が極端なので、ひとたび頭から突っ込むと復帰はほぼ不可能です。つまり低空だと即墜落します。
慎重に迎え角を維持して、常に腹を見せて飛ばすイメージになります。
つまり翼の腹で風の上をサーフィンのよう滑走する感じです。
カイトの場合は翼の上面の翼型は利用できないので、さらに難しがマシマシマシします。
飛行機とは無関係ですが、マシマシマシのお話です。↓
ひょっとすると、
人が乗ってコントロールできるサーフィンなら、無尾翼型フォイルを開発できるかもしれません。うまく作れば大儲けできるかも?
こんな落書き程度のラフデザインでも自動的に著作権が発生するのでお気を付けください。w
そこまでわかっていて、何故、無尾翼機に拘るのか?
と思うかもしれませんが、それだけドMなんでしょうね。w
散々研究されたものや、お店で売っている道具で遊ぶだけでは満足しないのです。
私の場合、「妄想→工作→実験」のルーチンに意味があるわけです。
もし実験に成功して完成すれば無価値になってしまいます。
それまでの過程を楽しむ趣味なのです。
だから完成しづらいものには大きな価値があるわけです。
もし完成しないものなら、永久に楽しめるわけです。
例えば「反重力エンジン」なんて魅力的ですね。
以前からプラズマを利用して月面で飛行する反重力エンジンの開発が行われていますが、面白そうです。
ブラウン管テレビの高電圧回路を利用したプラズマ飛行機は簡単に作れるようです。
原理は静電気で髪の毛が逆立つあれです。
かなり危険なのでやりませんが・・・w
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