そろそろ朝夕が涼しい、というより寒くなってきました。
「秋の日はつるべ落とし」と言われますが、一気に季節の変化を実感する今日この頃です。
油断するとコロナ風邪ひきそうです。w


そろそろ、水遊びの季節も終了でしょうか?

もちろん「ウェットスーツを着込めば1月ぐらいまでイケる」というツワモノもおられますが、
海パンのお手軽感は段々と厳しいものになってきています。


ソフトからハードまで、非常に幅広い多趣味な私の場合、季節と共に趣向は変化して、気温や水温に敏感に反応して図ったかのように毎年ローテーションしています。まさに野生児です。w
彼岸に彼岸花が咲くように、この時期は冬支度とインナーな思考に向き出すわけです。




以前は空物に没頭していたので、この時期はRCグライダーにどっぷりとハマっていたのですが、一部のアホが行った「ドローン問題」のために航空法や電波法が見直されてしまい、日本の空から自由が無くなってしまいました。

 

 


おそらく「ドローン問題」は政治的に仕組まれたビジネスモデルだったのだろうと思いますが、私が常に追い求めている求めているは束縛のない「自由」であって、「ミニボート」や四輪バギーの「ミニカー」を好んで弄っているのは、法律の隙間を狙った自由性を追求できるためで、アウトローにならないように、法治国家という法規制の隙間で遊んでいるわけです。

なので、無用なオーバーコンプライアンスは大嫌いです。


今のところ、水上は自由度が高くて、人力や風力等を利用した移動にはある程度の自由が認められています。だから、SUPやミニボード、カヤックをやっているわけです。

実はそんな事情があるわけです。


ミニボード規格では2馬力以内、全長3m以内(3.3m)であれば、どのようなデザインの船でも作ることができます。もちろん十分安全に配慮したものでなくてはいけませんが、我が身のことですからその点は当然でしょう。

最も構造が簡単な「船」として始めたのがSUPでした。
これ以上そぎ落とすところのないような単なる板ですが、水上に浮くことができれば立派な船と言えます。

SUPを単なる「スタンドアップパドルボード」として遊ぶのではなく、もっと深く遊べないか?と思ってやっているのが、セイルSUPウィングSUPウィンドSUPなのです。

それと前回提案したSUPをミニボートとして活用するためのアシスト型のオモチャだったりします。

 

 



私の場合、色々と仮説を立てて、そのための実験装置を作り出して、実際に実験をやってみて結果はどうだったのか?ということに一番面白みを感じるわけです。特にできるだけ人がやらない変態的な実験に燃えるタイプです。w

「今日はいい風が吹いて気持ちよかったよ」
なんてことは私的にはあまり意味がないのです。


SUP遊びをしていると気になるのは「抵抗」です。
特にインフレータブルのSUPはベタ底の単な板なので、水の抵抗をもろに受けます。

頑張ってへっぴり腰で漕いでもスリムなシーカヤックのようにスムーズには進まないのです。
そもそもの構造の問題ですね。

 

 



基礎知識として、水の分子密度は空気の800倍程度と言われています。
なので空中と水中では、同じ運動をした場合に約19倍程度の粘性抵抗を受けると言われています。船を動かすにはそれだけ大きなエネルギーが必要になってくるわけです。

簡単にはSUPとチャリンコでは、チャリンコのほうが19倍ラクチン(空気抵抗だけで)だということです。 

 

そろそろチャリンコの季節ですねー
その話は週末に置いといて、SUPの失点である「抵抗」をどうすれば軽減できるか?というテーマについて考え中です。


そもそも水の抵抗とは何か?というと、
船が水に浮かんでいる状態で進もうとすると、船底に大小様々な渦が発生します。
この渦がパラシュートのような働きになって、船の進行を留めようとする抵抗となります。

ウィンドサーフィンでは、スピードを上げることでハイドロプレーニング現状を起こし、一気に速度が上がる現状がおこります。「プレーニング」と呼ばれている現象ですが、科学的に船底に空気が入り込むことによって水の抵抗を下げる走法ということになります。

 

残念ながらSUPではプレーニングを起こすほど速度を出すことは出ません。
だったら強制的に船底に空気の層を作ってやればいいんじゃないか?

という発想になるわけです。

例えば、熱帯魚の水槽ではエアーポンプで空気を送り込むエアーレーションを行いますが、それをSUPの船底に取り付けて細かな空気を送り込めば抵抗値を下がることができるのではないか?という仮説です。

以前、ミニボードのスクリューの研究で、空気が重要だという話がありましたが、あれです。

 

 


携帯式のエアーポンプと薄くて細かなエアーレーションを作り出せるノズルを作れれば実験する価値はあるかもしれません。



前回紹介したようなフィンにモーターを取り付けて力技でアシストするのではなく、進もうとする力の足を引っ張っている抵抗を下げることで軽く滑らしてやろうという発想です。うまくいけばパドルで一漕ぎすると進む距離が伸びるかもしれません。成功すればアシストモーターより小さなエネルギーで効果的かも?

 


そんな妄想をしながら、週末の5連休の予定を検討中です。
手っ取り早くは、SUPより19倍ラクチンなチャリンコかな?w

 

 


秋が深まる野山もいいですからね。