Yahooブログからの引っ越し組で、3400本あまりの過去記事も含めてアメブロに引っ越してきましたが、引っ越し直後ということもあってか、以前に比べて一見さんがかなり減った気がします。

原因はアメブロがほぼクローズド・コミュニティで、Google等の外部の検索ツールではほとんどヒットしないのが問題のようです。というかアメブロはネット上ではほぼ無視されています。アメブロはあくまでもアメブロ内でコミュニケーションを楽しむことを前提にしたサービスで、外部からは切り離されたFacebookのようなクローズドサービスに近いようです。

YahooブログはYahooがGoogleの検索サービスを利用していることもあって、投稿した記事はすぐに検索エンジンに反映されましたが、アメブロはそもそもインデックス化されていないので、検索エンジンのクローリングでも一部の記事しか認識されていません。

元々アメブロサイトは検索結果の表示プライオリティも低いので、アメブロ内で相当な人気ブロガーでない限り外部の方が記事を見つけることはほぼ不可能な感じです。

ブログはあくまでも個人の日記ですが、公開日記なのでできるだけ多く方に読んでほしいと思うのは当たり前だと思います。予期せぬ一見さんとの出会いで互いに新たな発見がある場合もあるのでニューカマーは大切じゃないかと思います。
「一見さんお断り」のこだわりのお店なら話は別ですが・・・

そんなことで、アメブロのSEO対策(Search Engine Optimization)について色々と調べてみましたが、これといった有効な情報は見つかりませんでした。そこで私なりに色々と考えてGoogle検索等で多少効果があった方法をご紹介します。
かなりマニアックな方法なので技術的についてこられる方だけ参考にしてみてください。


まずは現状を知るために「Google Search Console」に登録を行います。

Google Search Console
https://search.google.com/search-console/

Google Search Consoleは自分のHPやブログサイトを登録すると、それらのサイトがGoogle検索でどれだけ利用されたか?レポートを見ることができるようになります。

アメブロの場合、通常の手順ではGoogle Search Consoleには登録できないので、アメブロ内のサービスから登録を行います。登録手順は下記のヘルプをご覧ください。

ブログをSearch Consoleに登録する
https://helps.ameba.jp/qguide/blog/webmastertools.html

この設定が終わるとGoogle Search Consoleに自分のブログが表示されるようになります。
クローリングのタイミングで詳細なデータが表示されるまで数日かかる場合もあるようです。

登録されたアメブロの「検索パフォーマンス」を見ると、検索結果として表示された回数と、その検索結果からアメブロにジャンプした回数が確認できます。つまりクリック数が外部からの一見さんの訪問者数になります。



私のアメブロの場合、検索結果の表示回数が1日50回程度で、その10分の1程度の5回程度が1日のビジターの訪問者数になります。少ないですよね。w

でも8月8日から一気に検索結果の表示回数が400回程度に跳ね上がっています。
これが今回のSEO対策の成果になります。訪問者数は20~30程度と相変わらず少ないですが・・・



じゃーどうやったか?なのですが、この方法にはGoogle等からクロールされている自分のHPやサイトを別に持っている必要があります。ここまでOKなら次に進んでください。


原理は簡単で、とにかくGoogle等の検索エンジンにアメブロの記事を知ってもらうというものです。Google等のロボット型検索エンジンは定期的にネット内をクローリングして新たな情報を収集しています。そのエンジンに「ここにも記事があるよ」と教えてあげる作戦です。

クローリングはリンクをたどって行われるので、ネットのどこかにその出発点となるリンク情報が書き込まれていれば、それをたどってアメブロの記事も収集してくれることになります。

特に私のように別サイトから引っ越ししてきた過去記事のデータは、アメブロ内のサーバに埋もれているだけで外部から発見されることはまずありません。

簡単には記事のパーマネントリンクをどこかに貼っておけばいいことになります。
ところが、こんな簡単なことがアメブロではかなりハードルが高くなります。

アメブロに記事を投稿すると発生順番的にユニーク番号が振られます。
例えば下記の場合は「12504216302」が記事の固有番号になります。

川でSUPが超気持ちいい! カイトSUPはじめました。SURFMASS
https://ameblo.jp/time-tripper-ame/entry-12504216302.html

この番号さえ分かればパーマネントリンクの一覧表を作成さできるのですが、一つ一つなら手作業でも調べられますが、過去記事も含めて3400以上のアドレスを手作業で整理するのは厳しいわけです。

残念ながら、アメブロには登録した記事をダウンロードするツールすら用意されていません。つまり自力でリンクマップを調べるしかないのですが、色々と検討した結果「ブログ管理」の「記事の編集・削除」に表示されている情報が一番シンプルで記事のリンクアドレスを拾える感じです。

記事の編集・削除」の一覧では月別に一度に20件まで記事が表示されるので、1日に複数の記事を投稿するヘビーユーザーでなければ、ほぼページングすることなく1ヵ月分の記事情報を一回の作業で収集できます。

しかし、この一覧から一つずつ手作業でリンク先アドレスをカットペするのは非人間的作業で、超飽き性の私には到底無理なことです。w

そこでExcelを利用して今流行りのRPA(Robotic Process Automation)的に作業をロボット化してみました。ポイントは標準のExcelには搭載されていない「GetURL」という関数をマクロで作っています。この関数を使うとハイパワーリンクのアドレス情報を抽出できます。

Function GetURL(lnk As Range) As String
Dim Add As String
If lnk.Hyperlinks.Count > 0 Then
    With lnk.Hyperlinks(1)
        If .Address Like "http*" Then
        Add = .Address
        End If
    End With
End If
If Add <> "" Then
    GetURL = Add
Else
    GetURL = ""
End If
End Function


作業は簡単で「記事の編集・削除」の月別の記事一覧部分をコピーしてExcelにペーストします。



ゴミも含めて貼り付けた情報から「GetURL」でハイパワーリンクが設定されてる場合だけ別セル列にアドレスを表示させます。その結果を集めてアドレス列を基準に降順にソートするとタイトルとリンクアドレスの一覧を抽出できます。あとはタイトルとアドレスを元にHTMLデータ等に文字列変換するだけです。

この手順をマクロ化しておけば、月別の記事のリンク一覧が1回のカットぺで抽出できます。

1年分なら12回、10年分なら120回の作業でリンク一覧を入手できるわけです。

他にもっと効率的な方法があるかもしれませんが、とりあずこの方法でリンク一覧を作成しました。そのパーマネントリンクの一覧を自分のHPに張り付けたわけです。

Time Tripper
http://www6.plala.or.jp/TimeTripper/

記事の編集・削除」からだと長いタイトルは途中で省略される場合がありますが、SEO対策としてはリンクアドレスが重要なのでタイトルはどのようなものでも関係ありません。


数日後、HPを訪れたクローラーがリンク一覧をたどってアメブロの記事情報を収集してくれたことになります。Google Search Consoleの「ガバレッジ」を確認すると、有効なページの数が300程度から一気に2400程まで上がっているのが確認できます。とにかくこの数字がなければ「箸にも棒にもかからない」ことになります。※これは2400のリンク貼ってテストした結果です。





これで過去記事はある程度認識してくれたようなので、今後は徐々に検索ヒット率も上がってくると思います。この方法はGoogle検索だけでなくBingなどの他のロボット型検索エンジンにも同時に有効になるのでやっておく価値はあると思います。



せめてアメブロに過去記事の一覧を表示するサービスがあればいいんですがねー
アメブロはただ広告をベタベタと貼るだけで商売下手なサービスですよね。w

マニアックな方法なのであまり参考にならなかったかと思いますが、特に引っ越し組には有効な手段かと思います。ネット検索の理屈を理解するにはよい課題かと思います。

お子さんの夏休みの研究レポートのテーマにいかかでしょうか?w