キッチンも整う。心も整う。体も整う。家族も整う。

『整う食卓』徳本幸子です。

 

 

「シャンプーがなくなる!」

なんて誰にも言ってないのに、

母が突然「これいる?」

とシャンプーを持ってきてくれました。

 

 

本当にありがたいです。

そして、

「一度、封を切ったんだけど、あわなくて・・・」

 

母は使いかけを持ってきてくれたんです。

人によっては

「使いかけを持ってくるの?」

と思われる方もいらっしゃいますが、

母にとってはおっきな1歩前進なんです。

母はモノが捨てられないタイプです。

自身も自覚をしています。

 

 

どれだけ物が捨てられない母だという

エピソードをご紹介します。

 

 

 

10年くらい前、父親が倒れました。

予兆はあり、かなり私は注意し続けましたが、

予想通りの結果となりました。

 

 

体中の皮膚はボロボロになり

ボロボロになった皮膚がかゆいらしく、搔きまくってシーツは血で赤くなりました。

自分で歩けません。

判断はまともにできません。

ご飯は自分で食べられません。

トイレも自分で行けません。

 

 

 

 

当然おむつ生活となり、

介護ベッドも車いすも、簡易トイレも

大至急レンタルをお願いしました。

 

 

なので、明らかに生活が変わりますから、

介護しやすいように環境を整えなくてはいけないのです。

 

床にモノを無くして、

シンプルに動線を作ることが

介護される方もする方も助かります。

 

さて。ここにおむつを置こうと、

父親の寝ているベッドのすぐそばののクローゼットを開けたら。。。。

 

ま~~~出るわ出るわ。

明らかにちっちゃいサイズのワイシャツやセーター。

絶対趣味でない靴下やジャケット。

明らかに大きいジャンバー。

 

聞いたら、

明らかに大きいものは父親の妹が持ってきたらしいです。

父親の妹、すなわち伯母さんの旦那さんは体が大きいです。

ちっちゃいワイシャツは入手どころはよくわからず。

 

 

父親に聞いたら

「誰かにあげようと思ってた。」

 

 

「誰か」って誰よ?!?!

 

 

こんな良い場所に使わないものおいててもしょうがない。

面倒見るのは母です。

介護に使うものをすぐ取り出せないと母が疲弊します。

クローゼットの中のものがなくなって文句言うのは父と父の親族。

毎日の生活の中で一番動いてる・働いてる方が

楽になる動線を作らなければ、ハッピーは来ない。

だから、この場合、父親と父親の親族の言う事なんて聞いてる場合ではないと思うんです。

なので父に一言、

「これじゃあ、お母さん倒れるから

手入れさせてもらうよ。

ダメって言ってもやるからね。」

 

明らかに小さいモノや、大きいものを

見やすいように分けて、承認を得て

バンバン処分しました。

 

処分して、優先順位を変えて、

父親の寝室とクローゼットは無事解決しました。

おむつも全部クローゼットに入り、

足元は何もない状態となりました。

 

作業中、母は父親の「モノ」を優先し、

「そんなに捨てたら絶対(父親と父の親族に)おこられる。」

と言って聞きませんでした。

 

そんな母に

「全部わたしのせいにしていいよ。売られた喧嘩は私が買うから。」

と強く言い、家じゅうの整理を決行しました。

 

お次は玄関です。

車いすを置くために、

玄関のたたきを広く使うのに、

危ない靴、

使わない靴を手放し、

近所に住んでいる妹の靴も靴箱に置いてあったので

持って行ってもらうように交渉し、

玄関を広くしました。

おかげで車いすが楽におけるようになりました。

 

次は、身体の衛生を保つためのお風呂と洗面所。

1Fが父の寝室

2Fにお風呂がと洗面台があるので、

お風呂まで行く道をモノを全て無くし、足元の安全確保。

洗面台も「今使うもの」しか置きませんでした。

 

なので、容赦なく廃棄です。

だって、母が父を支えたら、誰が足元の安全の確保をするんでしょう。

 

1日だけで45ℓゴミ袋15個。

それでも父や父の親族に怒られるといって、

捨てないほうがいいといい続けています。

父親の介護について手伝うと申し出ても、

「大丈夫。迷惑かけるから。できるから。」

と言って聞きませんでした。

 

 

 

そんな母ですから

シャンプーを

「中途半端だけど使う?」

と自分から持ってくるだなんて大進歩なんです。

 

私に必要がないものだと考えることができて、

手放すのに自分の考えだけで手放すことができること。

「よかったら使う?」と聞くことができる。

 

目の前の動かないこと、頓挫してることに

自分でケリをつけようとしている母。

今迄の囚われから片づけを通じて一歩踏み出した母。

ちっちゃい事かもしれませんが私はそう感じています。

 

 

 

私が考える昨今の実家の片づけ問題ですが、

まずはご自身がが片づけをして心地よくなって余裕を作ること。

余裕を持ったあなたが

親御さんの安全や暮らしやすさ、気持ちを第一優先に考えて

片づけの目的を親子で共有できれば成功するとわたしは考えます。

今回の我が家の場合は、

「どうしたらみんなが心地よくなるか?」

「心身ともに健康な状態じゃないと誰もハッピーでない。

その為の仕組みを変える」

ここは言わないと通じないですね;笑

 

 

今回は実家の紹介でしたが、

ご承諾がいただければ別な方のお話をご紹介できたらとおもってます。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

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