キッチンも整う。心も整う。体も整う。家族も整う。
『整う食卓』徳本幸子です。
先日、片づけをさせていただいたお客様から
「片付けてくれたマンション、入居者決まったよ！」
と報告を受けました。
本当にうれしい限りです。
実は、このお客様、
貸し出すために片付けようとして、
依頼したのではなくて、
「片付けたかったから」
依頼してきたのです。
片づけのご依頼を受けた経緯なんですが、
ご依頼人のおばさまが亡くなり、
お兄様、すなわち、ご依頼人（Aさん）のお父様が相続した物件です。
その物件の近くにお住いのAさんは、
お父様からこういわれたのです。
「好きに使っていいから、片付けてくれる？」
Aさんは、お休みを利用しながら片付けていたのですが、
なかなか進まず、貴重なお休みを片付けのために
使うのはもったいないというか、
疲れる！めんどくさい！
という動機で依頼してくださいました。
「こんなことさせて申し訳ない！」
とAさんから言葉を頂きましたが、
実は実は、この私、士業の職員時代に
急にお客様からの呼び出しで
亡くなられた後の自宅の片付けや、
ご自宅を売却しないと借金が返せないため、
急な引っ越し前の片付けや、
老人ホームへ行く前の自宅の片付け。
その後のお手続きもしっかりさせていただき、
いかに角を立てずに
案件に「カタ」をつける片付けは
めちゃくちゃ得意なんです。
で、1回一緒に下見し、ヒアリングさせていただき
片づけしながら気になったこと、気づいたことは報告させていただきました。
親戚関係にお伺い立てる期間を設けて
産業廃棄物の業者の方に来ていただき
めでたく撤去して綺麗になりました。
（綺麗になったマンションがこれです）
このマンション、とてもいい立地にあるんです。
詳しい事は申し上げられませんが、
成田・羽田へ1本で行ける。
なので、品川から新幹線に乗れる。
近所には遅くまで営業している質のいい飲食店がある。
元不動産屋さんの血が騒ぎだし
「このマンション、貸すんですか？」
と伺ったら
「まだ決めてないんです。
私が使うかもしれないし、本当に決まってないんです。」
聞くところによると、
人に貸すといろいろめんどくさい事になるからとのことでした。
確かに、業者選びなどめんどくさいと思います。
もったいないと思われるかもしれませんが、
これが人間の感情だと思うんです。
ノイズがなくなってスッキリする。
これだけで充分なんです。
A様は早速お父様に報告をしました。
亡くなったおばさまの事について
片付けるときに出てきた写真から思い出を語り、
縁を感じ、感謝でき、
豊かな時間を過ごすことができたのです。
お話のせいかどうか？わかりませんが
貸し出すつもりのなかったお父様が
後日、貸し出す決意をなさいます。
片付けたい！
この気持ちから始まり、
お金を生む物件へ変わったのですが、
亡くなった方への想いを語ってしのぶことができたこと。
これは片づけに向き合わないと生まれなかったこと。
Ａさん一人でやってたら疲れ果てて、
おばさまのお話にならなかったと思います。
「片付けたい」という気持ち。
自分も周りも満たされるきっかけとなるお話でした。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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