アタシが、なじみの店で飲んでいると
アイツは隣の席に来て 座る
そして、水割りを一口飲んで
「ふぅーー。」と、ため息をつく
アタシは、見ぬ振り、聞かぬ振り
またアイツは、水割りを飲んで
「ふぅぅぅー」と、ため息をつく
分かってるよ
アタシに「どうしたんだい」って
言わせたいんだろ?
だけど・・・何も言わない
するとアイツは、ボソボソと話し出す
「40才半ばで、もう、疲れてる」
アタシは、心の中で
「ふん、ふん」と応える
「オレの人生、このままなんかな」
と、続ける
アタシは、心の中で
「アンタのままならね」と、応える
「なぁー、アンタは、どうだった?」
なんて言うもんだから
「アンタは、今のしていることを、
ちゃんと終わりまで、やり遂げなくちゃね。」
と、今度は、声にして、言ってみる。
「アレも中途半端、コレも中途半端」
「そして、他に何かないか? 」
「って、やっているだろ?」
「だから、次が来ない。見えて、来ない」
「終わり。となったら、必ず次が、来る」
「アンタは、自分の頭の中で、人生なんてもんは・・
って、やっているだろ? 小さな頭の中に、あるもんなんて
結果が見えてる。だから、つまらない」
って、だんだん調子が上がる。アタシ・・・。
「終わり。ってなったら、思いがけないものが
ガガーン、ドドーン、そして、ふんわり~と
やって来るんだよ」
そう言うアタシの頭の中に、
中島みゆき、の歌が、流れ始める・。
『うらぶれ通りで~オマエが雨に~打たれているから・眠れない・♪』
『そこはオイラが、遠い昔~住んでた路地だと~♪』
『オマエは~知らぬ~~♪』
遅れて遅れて、歌の意味が、やっとアタシの中に、やって来た