私も周りの宝塚ファンも、通常「ショー」という言葉を使います。
でも宝塚でよく聞く「レビュー」、、、
どう違うの?
昔はレビューだったけれど、今はひとくくりに「ショー」でいいのよね…と深く考えずにきていました😅
でも「レビュー」という言葉を聞くたびに残るモヤモヤ感
そのまま長い間忘れていたのですが、先日、スカイステージの「宝塚スタディ〜レビューの成り立ち」という過去の番組の再放送を観たのを機に、
少し調べたりして整理してみました
公式より↓
日本初のレビューは1927年、宝塚歌劇で劇作家・岸田辰彌さんによって作られ上演された
『モンパリ』
なんと!その3年前、1924年に建設された宝塚大劇場(収容4000人、当時日本一大きな劇場)を効果的に使う為に生み出されたものだったそうです。
作品ではなく、はじめに劇場ありきだったとは意外です
現在の大階段とラインダンスに繋がる要素が初登場!
登場人物は述べ200人、1時間半という大作で、常識を覆す画期的な作品だったとのこと。
当時の予算一年分をつぎ込んで作られて、大成功をおさめたようです。
それまでの宝塚歌劇団では「マッチ売りの少女」など洋物の童話や、モダンダンスなどを中心とした舞踏劇なども上演していましたが、殆どは和物だったそうです。
1930年には、今も歌い継がれている「すみれの花咲く頃」が主題歌の、白井鐵造さん作『パリゼット』が誕生し、これがレビューの完成形と言われています。
今OGさん方が〔すみれプロジェクト〕として結束して歌って下さっている曲
何気なく聴いていましたが、そんなに長い歴史があったのですね!もっと敬意をもって耳を傾けなければ😅
その後1938年、アメリカ留学から帰国された演出家・宇津秀男さんが「ショー」という言葉に拘り、『ショウ・イズ・オン』を上演され、ロケットダンスという、大編成によるラインダンスが誕生。
こうして、パリのレビュー、日本物のレビュー、アメリカのショーが渾然一体となり、
宝塚歌劇のレビューとなったということです
それでは、宝塚歌劇では、ショーではなく「レビュー」と呼ぶべきなのか❓というと、明確な区別はないようです、、、
、、、結局まだモヤモヤ感が残る
いろいろ検索していたら、ストンと腑に落ちることが書いてありました
レビュー演出家の第一人者の岡田敬二先生が、その著書の中で書かれていること↓
「レビューとショーとはどう違うか?
このことについてはよく質問を受けるが、
その二つに明確な違いはない。
私は、レビューは「時代劇」、
ショーは「現代劇」だと思っている。
レビューはその語源の通り「振り返る」。
1年を振り返る歳末精算劇から始まったのに対し、
ショーはまさにその時代を反映したトレンディーなものだと思っている。」
「時代劇」「現代劇」の例えはわかりやすいです🌟
昔ながらの正統派シルクハット、ステッキ、羽飾りなど大切に紡いできた伝統的な要素があるのが
レビュー。
と、ここで…そうだ
と見返してみたのですが、
そういえばショータイトルの上にいつも小文字で一行書いてありましたね!!
⬇️
『シャルム!』→レヴューロマン
『エクレール・ブリアン』→スペース・レビュー・ファンタジア
『アクアヴィーテ‼︎』→ショー・トゥー・クール
『Music Revolution』→ダイナミックショー
『クルンテープ』→レビュー・エキゾチカ
『Beautiful Garden』→ショー・スペクタキュラー
『BADDY』→ショー・テント・タカラヅカ
『Gato Bonito』→ショー・パッショナブル
etc.
今まで目にしてはいたのに、ごめんなさい🙇♂️気に留めていませんでした
恥ずかしながら、今ごろ大切なことを気づかせていただきました😅
演出家の先生が作られたもの、宝塚の古き良き伝統を継承している、とか現代的な斬新な要素を込めているか等によって、「レビュー」「ショー」と呼び方が違っていたのですね💫
ちなみに次回月組公演の『WELCOME TO TAKARAZUKA』はJAPAN Traditional REVUE✨
レビューですね
公式より