宝塚の舞台を支える仕事場の数々を現場で働く人々のインタビューを交えながら紹介する番組『THE BACK STAGE』。
「衣装」の回に引き続き、「音響・オーケストラ」の回も2012年月組『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-の現場でした。
当時準トップのみりおちゃん〔明日海りお〕も何回か登場

宝塚の魅力の一つ、生オーケストラは最大で24人の編成。
素晴らしい演奏で臨場感溢れる舞台を作ってくれます。
オーケストラは初日の一週間前にリハーサルが始まり、お芝居とショーそれぞれ1日ずつ、舞台稽古でそれぞれ1日ずつ、そして初日朝に通し稽古をやってすぐ本番とのこと。
信じられないくらいタイトなスケジュールです

『ベルサイユのばら』当時の月組生とのオケ合わせの様子が映りました

同一フロアにオーケストラと組子達が一堂に会していると圧巻です。
龍真咲さんとみりおちゃんが生演奏に合わせてデュエットされていて…最高に麗しいお2人でした

指揮者の佐々田愛一郎先生がいろいろ話してくださいました。
そういえば、宝塚スペシャルラウンジで知ったのですが、佐々田先生は劇団専属の指揮者第一号だったそうですね。
指揮者は台本を読み込み演出家と相談、各生徒の個性も把握したりいろいろ工夫が必要で、普通のオーケストラと違って宝塚では台詞や振り付けに合わせての演奏。 段取りや決まりごとがいろいろあり、自分のやりたいようにするのとは違うとのことです。
音響の心臓部であるミキサー室は劇場一階客席奥にあります。
様々な音一つを細かく調整して、音質や音量、音のバランスを決めていくところ…
音って目に見えるものではないけれどごまかしが効かない、とても重要な役割を担っています。
観客数や季節によっても音質が変化するので、それらを鑑みて調整しなければならないそうです。
コーラス室も初めて見ました!
カゲコーラスの生徒さん達が歌いに来るところ。
モニター画面があって、マイクがいくつか並んでいて、きちんと独立した一室なのですね。
私、カゲコーラスはてっきり舞台袖でやっているのかと思っていました😅
大劇場にはスピーカーは客席に100台(壁の中や 銀橋の下に埋め込まれている)、舞台上部にあるスピーカー室に20台、さらに舞台の両サイド合わせて16台もあるそうです。
計136台⁉︎
東京宝塚劇場では1階後方席より2階の方が音響がいいなぁといつも感じていましたが、東京にも舞台上部に沢山のスピーカーがあるからなのかな❔
音響担当スタッフさん、宝塚はミュージカル、レビュー、日本舞踊などいろいろな種類の公演をしているのが魅力でやり甲斐があると言っていました😌
指揮者の佐々田先生は、
生演奏の魅力は咄嗟の判断でいろいろと調整できて、舞台を生徒と一緒に作り上げている感覚がいいとのことです

難しい点は、役替わりの場合生徒によって間やテンポを変えなければならないところで、その例となるシーンが、、、
↓

アンドレが目が見えないことがアランにわかってしまって、それを黙っていてほしいと懇願する
「頼む、頼む、お願いだ〜」という台詞の後にオーケストラ演奏が入るところ

アンドレが4人役替わりだった公演だったので、
壮一帆さん、蘭寿とむさん、龍真咲さん、そしてみりおちゃん、それぞれのアンドレの同じ台詞映像が流れましたが、佐々田先生の仰ったのはこういうことか〜〜!!とわかりやすかったです💫
座付きのオーケストラだからこそ、生の演奏だからこそ、こうしてお芝居の意図を理解して宝塚の世界観を音に表すことができるのだなぁと納得です

舞台稽古映像↓
オケピの中はどんな感じか一度見てみたかった

万一生徒に何か起こって落っこちてきたら下敷きになっちゃいますね😅 きっとそこも信頼関係^_^