宝塚の舞台を支える仕事場の数々を現場で働く人々のインタビューを交えながら紹介する番組『THE BACK STAGE』。

「衣装」の回と「音響・オーケストラ」の回は、
2012年月組『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-の現場に密着でしたので、当時準トップのみりおちゃん〔明日海りお〕が何回か映り、キャア〜〜イエローハーツとテンションが上がりました音符



今日は宝塚の豪華絢爛な「衣装」について書きたいと思います。

この回では、みりおちゃんが着られていたオスカル・アンドレの衣装や、番組最後には舞台上の龍真咲さんオスカルとみりおちゃんアンドレの美しく凛々しいお2人も映りましたラブ



宝塚では毎公演衣装のみならず、帽子、靴、羽根飾りまで専属スタッフによって毎公演製作されます。

男物、女物、帽子担当に分かれ、衣装デザイナーが描いたデザイン画をもとに布地やボタンなどの素材を選び、色合いの調整もして縫製作業に入るとのこと。

また、カツラの結髪や手直しを担当する床山も、衣装部の担当だそうです。


   
  ↓宝塚の夢工場流れ星




この公演で、デザインを手がけられた任田幾英先生が話してくださいました↓

「(デザインは)頭の中から自然に生まれ出てくるのではなく、台本、お客様の目線を意識して生み出していく。衣装は登場人物の内面と外面を結びつける役割だと思っている」

例えば軍服というものは実際はとても立派なしっかりしたものだけれども、ベルばらの軍服は女性が着る、お客様も女性、という意識の中で作り上げているそうです。

「お客様が少しでも明るい気持ちになってもらえるようにするのが幸せ」で、
「ほかの仕事につかなくて良かったな」と最後に仰ったのが素敵でしたキラキラ



衣装部の男物・女物担当各チーフスタッフさんのお話では、伝統を崩さず、近年の流行(細身のシルエットetc.)や演者の好みも取り入れるよう心がけているとのことでした。

一番嬉しいのは、客席から自分の手掛けた衣装がライトを浴びているのを見たときや、歌劇関連雑誌で取り上げられたときだそうです。




通常、前公演の衣装の運び出しと次回公演衣装の運び入れは千秋楽翌日に同時に行われるそうです。
大きなポールハンガーにかけられた大量の衣装が、何十畳もある衣装室に運び入れられる作業シーンは圧巻でしたキラキラ




今回、何よりも興味深かったのは、みりおちゃんが大好きな早替りのことですラブ

フォトエッセイ「晴れでも。雨でも‼︎」の最初のエッセイに早替りのことを書いて下さっています💖

エッセイの中で、みりおちゃんはお衣装部さんの手際の鮮やかさと下級生の合いの手のタイミングの良さにとても感謝されています。


退団時の何かの話では、最後の着替えの時❔大羽根を降ろす時だったか❔お世話になったお衣装部さんと、お互い敢えて最後だと意識しないようにした…と仰っていて、お衣装部さん(きっと息ぴったりの決まった方がいらっしゃったのかな?)への信頼と深い感謝を感じてジーンと来たことを思い出しました☺️




番組の公演担当チーフさんによると、
早替えは1秒を短縮するためにあらゆる工夫をしていても、舞台稽古で初めて間に合わないと気づくことも多々あるそうで、初日は生徒同様スタッフも必死で、とても緊張するそうですアセアセ



スピーディな転換のために戦場となる早替り室は、舞台の上手と下手それぞれにあり、カメラが舞台袖からすぐの早替り室(結構広い!)までを映してくれました!

ここが!!ここだったのですね❣️

みりおちゃんが衣装部スタッフさんやお手伝いの下級生と共に、ここで早着替えをして時間と闘っていらしたと思うと感慨深いですお願い

ここを出る時は、どんなに急いでいても「行ってらっしゃい!」「行ってきます」
終演後は「おかえりなさい」「ただいまです」のやり取りが続けられたそうです笑い泣き

なんとも微笑ましいですね💗



こうして様々なスタッフさん達の緻密に計算された神業があって、あうんの呼吸の信頼関係があるからこそ、ジェンヌさん達は舞台に集中出来るのですね…

だから退団者の多くの方が関係スタッフさん達への感謝の言葉を口にされるのだなぁ、、、と今更ながら納得しました照れ