先日購入した宝塚イズム40
演劇評論家、ライターの方々が客観的に執筆されているので、歌劇や宝塚GRAPHしか読んでいない私には新鮮に感じました。
でも、白黒で字ばかりギッシリの読み物…ということで、鑑賞要素はないので一旦閉じるとなかなか読み返さないかも、、、❔
それでは勿体ないので、みりおちゃんに関しての各々の記事の中で印象に残った箇所だけでも書き出しておこうと今一度読み返してみました。
素晴らしいお言葉ばかりで気になるところをピックアップしていったらキリがないので絞れないのが本音ですが、ここは敢えて一部分だけ、、、青字で残しておきます。
特集 さよなら明日海りお より、、、
「明日海は、自分に合わない役を与えられたときに、役を自分に引き寄せる天性の資質があり、それが肥やしになって自分に合う役がきたときの爆発力になった。」
私は生観劇がポーの一族から。なのでエドガー、天草四郎時貞、カサノヴァ、エリュ…みりおちゃんにドンピシャなお役しか観ていないことになりますね。
嵌まり役と言われるロミオ、松枝清顕、ギィ…生で観たかったぁ。
そして大のお気に入り「愛と革命の詩」のカルロ・ジェラールも

★サヨナラ八十九期の星・・・大越アイコ
「あの甘い声、優しい微笑、圧倒的なオーラ、キリッとした男役の黒燕尾姿を舞台で観られないのかー89期の星よ、外でも輝いてほしい。」
みりおちゃんの黒燕尾姿は本当に素敵でした

男役群舞のみりおちゃんも観られないのが本当に残念
シャルム!は全てがみりおちゃんの集大成で申し分ないのですが、近いところではCASANOVAのフィナーレのピンクゴールドのお衣装、鶏冠みたいな髪型での「自由に生きて強く死ぬ!」の色気のあるエネルギッシュなみりおちゃんがたまらなく好きです


★明日海という時代の終わり・・・岩本 拓
「トップとしての重圧、劇団からの期待など、さまざまなものが彼女の小さな肩にかかっていたにちがいない。表舞台で再び見ることができるならば、さまざまなものから解放されてよりいっそう輝く彼女が見てみたいものだ。」
この方は、みりおちゃんの月組下級生時代から準トップ時代にフォーカスして、みりおちゃんの挫折や苦悩からの飛躍への過程を綴って下さっていて、心にズッシリときました。
★愛と優雅さで作り上げた超大輪の花・・・加藤暁子
「自然体で、そして心地いい優しさで花組を率いてきた明日海。その小さな体では表しにくい男役の包容力を優しさでカバーし、相手の娘役が誰に代わろうと同じ距離感で接して、明日海ワールドを常に崩すことがなかったのは、彼女の類まれなるプロ精神の強さからではないだろうか。」
まさにみりおちゃんの固有の魅力を言い表されていて、包容力のある男役になりたいって言っていたみりおちゃんに嬉しいはなむけの言葉ですね〜

★花組の偉大なトップスターに愛と感謝を込めて・・・宮本啓子
「演目や役柄、場面に合わせたメークは工夫が凝らされ、細部まで行き届いていた。振り一つとっても、手を上げるラインや手のひらの角度、顔の向き、表情の動きまで入念に研究し、芝居をしても歌っても踊っても美しい。表情は、無邪気にも妖艶にも精悍にも一瞬で変貌する。泣いても叫んでも美しかった。」
読んでいて「これだー!」と驚くほどスカッとするお言葉の数々です。
そう、みりおちゃんの手のライン、鎖骨辺りの動きや顔の向き、一瞬で変貌する表情、心を奪われるところがありすぎました。
★四人の相手役とともに闘った宝塚人生・・・木谷富士子
「最後に華が明日海の相手役でいてくれて本当によかったと思う。(中略)…何作やろうとファンにとっては十分とはいえない。しかし細い体で命を削って闘ってきた彼女を、もうトップという重責から解放してあげなければならないこともみんなわかっていた。多くの宝塚ファンを魅了してやまなかった明日海に心からありがとう。そしてあなたを絶対忘れない。」
「最後に華が明日海の相手役でいてくれて本当によかったと思う。(中略)…何作やろうとファンにとっては十分とはいえない。しかし細い体で命を削って闘ってきた彼女を、もうトップという重責から解放してあげなければならないこともみんなわかっていた。多くの宝塚ファンを魅了してやまなかった明日海に心からありがとう。そしてあなたを絶対忘れない。」
ユキちゃんとの絶対的な信頼感を感じるパフォーマンスは大好きでしたが、華ちゃんのお芝居が好きだったので、お芝居の質は、みり華が一番似ていた、と華ちゃんのことに触れて下さっていたのは嬉しいです。
以上みりおちゃん特集でしたが、この他に星組・花組新体制についての小特集をはじめ、公演評、新人公演評、OG公演評、OGロングインタビュー(元星組トップ娘役・妃海風)と盛りだくさんなので宝塚全般を知るにもいいですね

公演評『A Fairy Tale――青い薔薇の精』『シャルム!』や、2019年5ー9月の外箱公演についての薮下哲司さんと鶴岡英理子さん対談で花組外箱について話されていた内容の一部にはちょっぴり辛口の部分もあり、でも私が感じていたことでもあり…興味深く読めました。