メキシコが世界に誇る芸術
June 21st
旧市街中心を回ってみることにした。メキシコは地下鉄網が発達していて、一律5ペソとかなり便利だ。
駅構内にも見事な壁画
まず立ち寄ったのはディビッド•リベラ美術館。入場料は19ペソ、カメラ持ち込みは別に5ペソかかる。
ここにはメキシコの巨匠デイビッド•リベラの有名な作品、「アラメダ公園の日曜の午後の夢」がある。メキシコ近現代の著名人たちが公園を散歩している群像画だ。この絵の中央には少年のリベラと妻のフリーダ•カーロも描かれている。
そのあと、メトロポリタンカテドラルへと向かう。この場所は、アステカ神話で最高神の一つ、ケツァルコアトルの神殿があったが、スペイン人のコルテスによって破壊され、その石材でカテドラルが建てられた。その労働には先住民たちがあてられ、100年以上の月日をかけて造られた。この教会はバロック様式で外部はもちろん内装も見事だ。入場無料。宗教絵画の名画「市会礼拝堂」も飾られている(10ペソ)。
カテドラルの横にある国立宮殿にはディエゴ=リベラの最大の壁画「メキシコの歴史」がある。アステカ時代から現代メキシコまでの歴史が見事に描かれている。入場無料。
そのあと、中華街をぶらつく。スーパーを発見し、定番の辛ラーメンを買おうとしたらなんと一袋30ペソ。。もう一つの辛いラーメンは10ペソなのでそちらを購入することにした。
ウォルマートが家の近くにあったので食材調達。なんとコロナ6本で49ペソ!缶のペプシは1本5ペソ!パスタも700グラムで11ペソと安かった。
サボテンの葉
June 22nd
夕方からビセントがメキシコ自治大学を案内してくれることになった。彼はここの大学で心理学を勉強していたらしい。ラテンアメリカ有数の国立大学で、入るのがとても難しいらしい。学費はすべて無料だそうだ。
この大学のキャンパス内の図書館にオルゴマンによって描かれた世界最大規模の壁画がある。北側はアステカ文明、南側はスペイン植民地時代の圧制、東側は太陽と月、宇宙、科学、政治、西側は大学の校章と学生たちのメキシコの役割を象徴しているそうだ。
大学内にコンサートホールがあり、オーケストラを見に行くことになった。人生初だ。なんと卒業生は無料。一般の人も25ペソで入場できるのだ。
卒業生たちで組織されたオーケストラはとても見事だった。間近で見るオーケストラの迫力と美しさに感動した。
コンサートが終わり、映画を見に行くことになった。なんと宮崎駿の「風立ちぬ」だ。ちょうど二日前に公開されたばかりらしい。映画館には長蛇の列が。。さすが世界の宮崎駿!第二次世界大戦のゼロ戦を造りあげた堀越次郎という人の人生を描いた話は歴史や文化を知らないメキシコ人には少し難しかったかもしれない。