前回の続き。

 

 


 

 

当時、嫌だと言う思いが無かった。


 

ただひたすら何ヶ月も、

 

「なんで私なの?」

と、

「今日は何事もありませんように」

とだけ思っていた。

 

 

 

相手に腹を立てる

を置き去りにした。

 

 

それに気がついたのが、

30年後の今なのだ。

 

 

どうしてこんなに 

時間が経っても許せないのかと、

 

 

どうしてこんなに

大切な人たちに囲まれているのに、

 

毎日が幸せなのに、

 

 

なぜ許せないのか、と

なぜ忘れられないのか、と

 



ずっと疑問だったけど、

わかった気がした。

 

 


ちゃんと悪態をつかなかった



 

言えなくてもいいし、

言えるわけもない。

 

1対10で、言えるわけなかった。

 

でも、


思うことは自由なのに、

私がそれを許さなかった。




 

相手にも事情があるのだ、と。

 



私にもそうされるだけの

原因があるのだと。

 

 




瞬間で沸いたイヤだを

無かったことにして、



何十年も

あれはなんだったのだろう



なんて考えてても

どうにもならなかった。



嫌いだ、イヤだ を思うことを

禁止していては、



いつまで経っても霧の中だ。



ちゃんと いやだ を感じなきゃ、

ちゃんと許せる日も来ないのだ。





私の寿命が先か、
許せる日が先か、


そこはどちらでもいいや、と
思うほどに、


嫌いだったと自覚したら
なんだか霧が晴れた。



な〜んだ、ってぐらいに。




寂しいくらいに、

スッキリしてしまった。





おしまい




私の闇も光も

アレコレ詰まった玉手箱あり〼☟☟