2月8日に母が入院しました。【看取りまで①】

 

入院中、何度か面会に行きました。

時々、苦しそうな表情をしていて

相変わらずのような感じもしましたが

退院する4~5日前に点滴も外されていて

これなら施設に帰れるかな、と思いました。

 

15日間入院、2月22日に退院することになりました。

施設の方が迎えに来てくださり

その後、今後の介護計画などの話をして帰りました。

 

翌日、2月23日、

11時ごろ施設から電話があり

「苦しい、と訴えているので救急搬送します」と。

昨日退院したのに、もう?

驚きました。

でも施設としても本人に「苦しい」と言われたら

救急搬送するしかなく

また同じ病院へ向かいました。

 

前回とは違う女性の先生が診てくださっていました。

 

本来、肺の中は空気ですが

お母さんの肺は水が一杯溜まっていて呼吸が苦しい状態です。

延命(これは希望しないと伝えてあった)も治療もできずもう手の施しようがないです。

せめて苦しみを和らげる方法として麻薬があります。

麻薬は病気を治すわけでもなく、また悪化させるわけでもない薬です。

痛みや苦しみを緩和させることができます。

ただ、高齢なので投与したら

眠ってしまってそのまま亡くなる場合もあります。

 

と、言われました。

私が「これから家族が来るので判断は少し待ってほしい」と伝えると

 

生きてるのも苦しい

話をするのなんてもっと苦しい

もう苦しいしか言えないです。

 

麻薬の話が出るとは思いませんでした。

「もう死ぬんですか?」と聞きたいぐらいでした。

隣のベッドに、救急搬送された方を対応していた救急隊の方も

私たちの話をびっくりしたような目で聞いていました。

 

母の顔を見たら呼吸は苦しそうでしたが

目は開いていて意識ははっきりしている様子。

結局「家族が来てから判断」を押し切って

入院することになりました。

 

その後、病室に入ってから

「麻薬」というものを終末期の患者にも使うのか

看護師さんにもそれとなく聞きましたが

あまり聞きませんね、とハッキリ言うことはできない感じではありましたが

そんな答えが返ってきました。

看護師さんが主治医の先生にも伝えてくださったみたいで

翌日電話があり、「麻薬は使いません。お薬で治療していきます。」と言ってました。

 

私たち家族は「麻薬」というものが悪いと思っているのではなく

本人の苦しさを軽減できるものがあればそれも選択肢の一つなのかも、と思っていました。

ただ、どんな薬なのか、投与の仕方、いくらなのか・・・など情報が少なく

少し不安に思っていました。