94歳の誕生日を迎える3日前の2月8日、

朝、施設から電話がありました。

「苦しい、苦しい、と訴えているので救急搬送します。」

病院に駆けつけ、2時間ほど待っていると

やっと先生からのお話がありました。

「心不全ですね。点滴して様子を診ています。」

何度も診てもらっている病院だったので

今までの経緯もわかります。

 

腎臓も悪く、足もパンパンに浮腫み

皮膚の薄い表皮が破れて浸出液が出ていました。

洋服で擦れたり、ちょっとしたことで表皮が破れてしまう、とのこと。

包帯をグルグル巻き、緩いレッグウォーマーでカバーしていました。

その浮腫みはこの1年程何度も繰り返していました。

 

 

そしてこの日、入院となりました。

いつどうなってもおかしくない容態。

「心肺停止時の対応について」という説明と確認をすることになり

●人工呼吸器

●昇圧剤

●心臓マッサージ

●除細動器

全て希望しません、に〇をつけました。

 

 

夕方、帰るころには少し元気になって

「トイレに行きたいときはどうしたらいいの?」と。

施設では介助をしてもらって

お部屋にあるトイレに自分で歩いて行っていました。

足の表皮の治療で動かせない状態だったし、点滴もあり、

トイレも施設より遠い部屋の外でしたのでオムツになりました。

 

そして

「何かおいしいものが食べたい」なんてことも言ってました。

施設でもあまり食欲がなく高カロリーのゼリーなどで補っているのに

食べたい、という気持ちはあるんだな、と思いました。

 

呼吸が苦しくなることもありましたが

話もできていましたし少し元気になったのでホッとし帰宅しました。