佐渡の暮らし 俺の備忘録 佐渡の赤玉石 | 佐渡の食と佐渡の食文化

佐渡の食と佐渡の食文化

生まれ育った佐渡の郷土の食や素材や料理法など綴っています。昭和の頃食べた伝統的な料理や素材にまつわる家族や村の話など交えて記憶に残る景色を綴っております。
株式会社創 代表取締役 東京都渋谷区代々木2-30-4 YCS2階
https://www.tsukuru-web.com

知る人ぞ知る東洋のロダンと言われた

彫刻家の朝倉文夫

明治時代に大分に生まれ

後に東京藝大の教授となる

昭和9年に自分のアトリエを改築し

美術の塾生を受け入れる。

 

鉄筋コンクリートと丸太と竹をつかった

数寄屋造りの建物が(朝倉彫塑館)といい

オリーブの木を植えた屋上庭園や

東洋ランの温室など和洋折衷の特異な

建築物で本人が設計しつくらせた

東京の谷中にある。

設計デザインを志す人たちは

必ず訪れる聖地だと友人に

教えられた。

 

バルコニー部分に使われている

敷石が実は佐渡の赤玉である

ということを知っている人は

少ないのかもしれない。

黒い漆が剥がれた部分に

赤い色石が顔をのぞかせているが

なぜ佐渡島の赤玉石を使ったのか

定かではない。

 

佐渡の赤玉地区という場所があり

そこで産出されるものだけを

佐渡赤玉石と呼ぶ。

鉄分と石英が高熱圧で結合した石

結構こいつが非常に硬い。

 

確かに実家にも大きな赤玉が

いたるところにあった

海岸で拾うものは角が取れて

丸い形状のものがきれい。

川でとれるものはゴツゴツして

大きなものが多い

ということは佐渡では

どこにでもあるのかもしれない。

父や母が海岸で拾ったもの

大きな亀石とトクサが

いい感じになっている。

 

我が村の海岸は小石交じりの浜

だから小さい時から

砂浜はそんなものだと思っていた

今でも細かな砂の浜で横たわる

そんなこと嫌で仕方ない

小石は手で払えばすぐにとれる

波打ち際で足を海に入れて

赤い石や白いメノウ石を拾う

ガラス鉢に入れておくだけでも

涼しげな風情を醸し出す。

今年佐渡に行かれる人は

食べ物と景色を堪能し

小石の海岸で探してみてください

すぐに見つかります

拾いすぎに注意です

結構重くなる。