五穀豊穣 | 佐渡の食と佐渡の食文化

佐渡の食と佐渡の食文化

生まれ育った佐渡の郷土の食や素材や料理法など綴っています。昭和の頃食べた伝統的な料理や素材にまつわる家族や村の話など交えて記憶に残る景色を綴っております。
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そんな言葉を知っている世代

すっかり減ってしまって

メディアに時より流れる

アナウンスくらいしか

残ってないのかも知れない。

 

ひとが常食とする五つの大事な穀物

たくさん実ることを言う。

 

五穀とは

黍(きび)という説と

稗(ひえ)という説。

稗という説がある。

 

日本の穀物で

古くからつくられたのは

粟のようだ。

 

四千から五千年前

大陸から伝わり

日本の農業の初期の作物

今でも粟ぜんざいなどで残る。

 

黍の原産地はインドと言われる

同じく大陸から朝鮮を経て

伝来された

黍団子などがあり

中国ではこれで酒をつくる。

 

米は現在でも主食で

インドそしてインドネシアが原産と言われ

アジアの地域の殆どがそうである。

 

麦は米のつくれない地につくられ

米を補う主食であった。

 

稗は昔から

荒れ地にも育ち

飢饉などに備える食糧とされた。

 

豆は雑穀に分類される場合が多い。

 

白いモノがすべて

有害であるかのように

言われた時代を経て

それを覆い隠すように

雑穀を一緒に炊いて

健康食品としている。

痩せた土地でも育つ穀物には

環境に適応する能力がある

その植物の情報を丸ごと頂こうと

雑穀に夢中になる現代人。

 

五穀に限らず

風土を必要以上に改良した

人間社会において

収穫をあげることに邁進したせいで

地球の表土が少し疲れて

きているようだ。

ひとが自然の中で

暮らすということは

借りてばかりではなく

貸しをつくる努力が

現代のひとに求められている。